PiPi's World 投稿小説

ハーレム国家-建設編-
官能リレー小説 - ハーレム

の最初へ
 6
 8
の最後へ

ハーレム国家-建設編- 8

「ああ。ただしその分、政務は厳しくなるからそのつもりで、な?」

さりげなく行くのをためらわせるような発言をするものの、ラングはすぐさま行くと返事をした。
そして2人は部下に連れられ、地下牢に繋がれた敵国の王族の元へと向かうこととなった。

「こちらがその王族のいる部屋になります。
 囚人とは言え、相手は敵国の王族ですので、扱いには十分ご注意を・・・」
部下の言葉に二人は頷く。
シュザクは大陸の王族と言う事で多少真剣な表情…ラングは相変わらず解ってるのか解ってないのか飄々とした表情のままである。

…大陸軍を蹴散らしてオーディエンスを解放した解放軍であるが、精強無比な大陸軍には数多く痛い目にあわされていた。
その大陸軍を倒せたのはシュザクの知略や才能豊かな軍団長達の活躍もあるが、一番大きな要因はラングの圧倒的なまでの武力…一騎当千とはまさしく彼の為にある言葉であった。

大陸軍の強者達ですらラングとの一騎討ちに誰も勝てず、あの精強な大陸軍の兵士でさえラングを戦場で見れば逃げ出す始末。
ラングが戦場に立つだけで味方の士気は上がり、戦術的な窮地も彼の圧倒的な武力のみで切り抜けてしまった事も数多くある。
作戦とかセオリーとかが通じないラングは、シュザクのような軍略家にとって厄介な種類の相手で、さぞや大陸軍の軍首脳も頭を悩ませたであろう事は想像に難くない。

恐らくこの捕らえられた王族もそんな思いをしてきているだろう…そう思いながらシュザクは部屋に先に入った。
部屋に入ったシュザクは、捕らえられた王族を見てかなり驚く。
その人物は…シュザクの最大のライバルと言って過言でない大陸屈指の軍略家…『姫将軍』と称されるアウローラ姫であったのだ。
彼女は卓抜した指揮と軍略を得意とし、解放軍を最も苦しめた将軍である。
その指揮能力は解放軍の誇る三人の総監と互角かそれ以上で、知略はシュザクすら舌を巻く程だった。

傍目で見れば、深窓の姫君と言う表現がしっくりくる容姿…プラチナブロンドの長髪に蒼い瞳、知性的で気品溢れる抜群の美貌、軍衣の上からも判るふくよかな胸と抜群のスタイル…シュザクも間近で会うのは初めてだが、女として彼女の容姿は嫉妬すら感じず見惚れてしまう程だった。
そんなシュザクの横で、ラングの飄々とした表情は変わらない。
相当な女好きだが、彼はそんじょそこらの大物ではない。

SNSでこの小説を紹介

ハーレムの他のリレー小説

こちらから小説を探す