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ハーレム国家-建設編-
官能リレー小説 - ハーレム

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ハーレム国家-建設編- 7

ラングが書類を開始し、汗だくで処理していた午前を過ぎ、昼飯を縛れたまま、まるで豚を肥えさせるようにシュザクに口の中に食事を手で押し込められていた時、トントンとラングの部屋をノックする音が響く。

「シュザク様。いらっしゃいますか?」
「ああ、なんだ?」

扉を開けると日頃からシュザクが使っている小間使いの風貌をした暗部が佇んでいる。

「ちょっと面倒なことが起こりまして」
「・・・・・一体何?」
「大陸側の残党が見つかりました」
「へぇ・・・・でも、それだけなら」
「それだけじゃありません。残党の中には大陸側の重要な人物がいるそうです。おそらく王族の者かと」

シュザクの瞳が刃物のように光り、口元には不敵な笑みが浮かぶ。

「それは面白いわね」
「ええ、王族ならば大陸側の王族ならば良い取引材料になりますしね。」
シュザクの暗部もニヤリと笑みを浮かべる。
「一度会って見るか、でっその王族とやらは今何処にいるのじゃ?」
大陸の王族を拘束した場所を暗部に尋ねる上機嫌なシュザク。
ついこの間まで激戦地だったこの島にいた王族ともなれば、それなりの地位にいることは容易に想像できる。
軍事関係者ならば尋問・拷問してでも情報を吐かせてもいいし、辱めたり脅迫の材料にしたりすればそれでも十分な打撃を大陸の連中に与えることができる。
シュザクは考え付く限りの策謀の数々にわくわくしていると、後ろから無粋な声がかかってきた。
誰のものかは考えるまでもない。ラングだ。

「おい。ちょっと待て、シュザク。
 もしかして拷問とかして、情報を吐かせようってんじゃないだろうな?」
「何を言う!?妾がおまえの嫌いなことをするとでも思っているのか?!」

大うそである。彼女は戦争時代からラングに隠れて非道な行いをやっていた。
ラングの言い分は正論だが、それでは通らないこともままあるのである。
しかし当のラングは疑いの目を外さない。
こーゆー時に限って、このバカは鋭いカンを発揮したりする。
だがカンは鋭くても、策謀を理解していなければそれなり使いどころもある。

「何だ、気になるのか?それなら別についてきてもいいぞ?」
「え?いいのか?」

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