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ハーレム国家-建設編-
官能リレー小説 - ハーレム

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ハーレム国家-建設編- 49

『おい、シーラなんでアリっサまで同行をしておるんよ。・・・・王都の守りは一体どうするんだ。」
楽しみの巡察の仕事にアリッサが同行する事に大層ご不満なラングはいるシーラに小声で愚痴をこぼす。
「ラング様、実はシュザク様がラング様の見張りを頼んだようです。それと、王都の守備は王都守備隊で大丈夫ですよ。それに彼女は信頼できる人物ですわ邪険にしてはダメですよ。」
「シーラ、そっそりゃ俺も知ってるけどさ・・・」
ラングも彼女の有能さは知っていた現に独立戦争時ではガルロアが差し向けた刺客の凶刃から何度も彼女に助けられたのをラングは忘れてなかった。
「あいつってシュザクに負けない位の堅物なんだぜ。それにあいつのせいでナンパが幾度となく失敗したと思う。おまけに『ラング様、女漁りはお身体に悪いですわよ』って言うんだぜ、やってられないぜ。」
彼女の生真面目さと潔癖さにラングは余り関わりたくなかったのであった。
「ラング様、どうかなさいましたか。」
ラングのボヤキに気付いたのかアリッサがラングに近付いてきた。
「いや、何でもない今日は良い天気だなと思っただけだ。」
いきなりやってきたアリッサに気付いたラングはとっさの嘘で誤魔化した。
「左様ですか、道中なにがあるか解りませんからお気を付け下さい。」
アリッサはラングに気をつけろと言うと己の持ち場に戻った。
アリッサ…マリオン指揮下の軍団にあって、一兵卒から始まり、独立戦争の数々の武勲で軍団長まで登りつめた叩き上げの軍人である。
勇猛かつ剛胆な将で、ある意味ラング好みの将と言えるが、とにかく生真面目で融通の利かない性格な所をラングは苦手としていた。
シーラやマリオンやパームなど、戦場を駆けても女性らしさを忘れない彼女達と違い、女性らしさを感じさせないアリッサには、さしものラングの食指も動かなく…今までアリッサをベッドに呼ぶような事もなかった。

顔つきは綺麗な方だろうが、よく陽に焼けた肌と戦場で受けた無数の傷痕…ショートカットに鋭い眼光、頬に大きな傷痕が走る顔は、むしろ百戦錬磨の男性士官のように見える。
身体付きも筋肉質で、鎧の胸元から覗くオーディエンス人らしいふくよかな膨らみがなければ、男で通るだろう。
独立して軍装を一新し、彼女も女性用の鎧を身につけているが…かつての独立戦争時は男装であったぐらいだ。

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