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ハーレム国家-建設編-
官能リレー小説 - ハーレム

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ハーレム国家-建設編- 36

「かっ閣下、その御言葉は教団を侮辱する事になりひいてはオーディエンスの民の余計な怒りをお買いになります御控下さい。」
シュザクの皮肉に若い男性文官は慌てて注意をした。
シュザクはやれやれとした顔であったが、『すまない気をつけると』頷いた。
ここで、メルディア教団の説明を行おうメルディア教団は五穀豊穣と子宝の大地母神メルディアを信仰する教団で準大陸では殆どの民に信仰される神であった。

しかし、セックスを奨励する教義の為に帝国から邪教扱いされ迫害を受け、壊滅状態になったのだが、残った神官達が南部に逃れ、南部の亜人にも信仰されて保護された事から教団は密かに残ったが、帝国からは『魔女狩り』が頻繁に行われた。
しかし、準大陸人には信仰され続け、独立後はメルディア湖南岸にあったかつての大神殿を回復して復興した。
そして、最高位は聖巫母と言い10〜16歳頃の巫女から選ばれる象徴的な存在である。選出は最高幹部にして教団の八葉の姫巫女達の投票によって決まり任期は12年で再選は無い。
巫女と呼ばれる神官の基本的な仕事は『浄めの儀式』と呼ばれるものである。
メルディア神から祝福を受けて巫女となった者からは、大量の母乳が出るようになる。
準大陸では子を成さなくても母乳が出る者が結構いるが、巫女達と一般人との決定的な違いは、その母乳に癒しの力を宿す事である。
それ故、巫女達の母乳は『聖乳』と呼ばれる。
畑に撒けば実り豊かに…家畜に飲ませれば子沢山で乳を良く出し…人が飲めば心身共に癒される。

巫女達は『浄めの儀式』としてそれらを行うが、その効果には数々の伝説があり、準大陸人からは深い信仰を受ける対象となったのだ。
『一肌脱ぐ』…人助けをすると言う準大陸の諺も、巫女達が『浄めの儀式』を行い人々を癒す時に、法衣を脱ぎ去る所から来ていると言う…

そのメルディア教団は、ラングの独立戦争を影から支えていた側面もあるし、今後教団の復興にラングの力を必要としているのもあって、非常に協力的なのだ。

教団の戴冠式参加が決まった事で、ラングの一族の処遇を決める事にした。

この先のオーディエンス王家を継承する資格を決めておかないと、もう既にかなりの子供がいるラングにとって、後の後継者争いに繋がりかねない問題である。
ラングの『マルシュ=オーディエンス家』は王位継承第一家だが、彼の『妻』として後宮に入った者が産んだ子供だけを王族として継承権を与える事にした。
シュザクは、その王妃資格者がラングの女漁りで増えすぎないように、王族会議なる身内の会議で承認した娘のみ王妃にするように決めた。

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