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ハーレム国家-建設編-
官能リレー小説 - ハーレム

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ハーレム国家-建設編- 35

「ははは、しょうがないな。マニシュ、カタリナを寝かせてくれ。」
マニシュはラングに言われると気絶したカタリナを近くに寝かせて毛布をかけた。

能力や性格を抜きにして、ラングは大切な身内と言えるカタリナを愛していた。
「エスカリィーナと似てきたなぁ…」
ラングはカタリナの髪を優しく撫でて言う。性格は違えど、雰囲気や姿は母親のエスカリィーナに似てきた感がある。
そのエスカリィーナは、バーンの所でメイド長になっていた。
カタリナがいなくなっても、とりあえず会議の方向は決まった…時間を稼ぐと言う一見消極的な作戦が今回は重要だった。

ラング達が今後の方針を決定してい頃、かつてオーディエンスを支配していたガルロア帝国でも再侵攻会議を行っていた。
「ふむ、やはり我等に残された切り札は海戦しかないか宰相アンリよ。」
不安顔な白髪の70過ぎの老人は宰相の意見に躊躇していた。
「はっ皇帝イグニス7世陛下、オーディエンス準大陸は我がガルロア帝国の繁栄に無くてはならぬ宝の地であります。確かに総督府が陥落し準大陸全土は反逆者ラング・マルシュの手中に落ちました。
しかし、我が帝国には精鋭の海軍がおります。まだ、挽回の好機は十分にありますぞ。」

60男の禿げ頭な宰相アンリは主君イグニス7世に再侵攻を熱弁をふるった。
「うむ、お主がそこまで言うならば出兵は許可しようぞ。ただし、この再侵攻は我が国の現在の国力では一回が限度だ失敗は許されぬぞ。そして、再侵攻が失敗したら余は今後オーディエンスからは当分手を引きお主には責任を取って貰うぞ。」
「ぎょ・・・御意に御座います。」
イグニス7世の思わぬ一喝に宰相アンリ以下重臣は平服をした流石に老いても名君だけのことはある。
そして、会議は終了して重臣たちは部屋を後にした。
そして、一方オーディエンス準大陸王都キャスカインではラングの戴冠式の準備を行っていた。
「そうか、メルディア教団はラング、いや総帥閣下の即位を認め戴冠式では聖巫母聖下が閣下の頭に冠を被せるのを了承してくれたのだな。これで新国家建設の布石が一つ出来たな。」
年若い男性文官の報告にシュザクはにんまりとほくそ笑む。
「はい、宰相閣下メルディア教団側も陛下の準大陸解放に報いたいと仰っておりました。」
「まあ、どうせ妾等に保護してもらおうと言う魂胆じゃな、全く権威だけの輩はこれだからのう。」

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