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ハーレム国家-建設編-
官能リレー小説 - ハーレム

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ハーレム国家-建設編- 29

バルカの死を知った時、ラングは一晩中子供の様に泣き叫びマニシュ達はラングを優しく抱きしめた。後にラングは部下にこの出来事を語る時、『あの時、俺は一生分の涙を流したかもな。』何処となく悲しい顔をしていた。
「ふあぁ〜マニシュ悪い眠くなった寝るぜ。ZZZzzzグガーグゴーグゴゴ!!!」
ラングはマニシュの超乳は見上げて弄り昔の事を思い出しているうちに眠ってしまった。
「あらあら、ラング様ったら仕様の無い御方・・・シーラ、毛布を持って。」

「はい母様、持ってきましたわよ。」
シーラに毛布を持ってこさせようとしたマニシュだったが、シーラはラングが眠たくなったのを気づき直ぐに持ってきた。
「ありがとう助かるわ。じゃあ、シュザク様にこの事をお知らせして頂戴。」
シーラはマニシュの指示を聞くとシュザクの元に行きラングが昼寝したことを説明した。シュザクは呆れてたが、起きたら軽い説教をするつもりのようである。
そのシュザクは、カタリナとクラウディーヌに呼び止められていた。
「シュザク殿、話があるの…どうやら帝国で艦船の建造が盛んらしいのよ」
シュザクはクラウディーヌの言葉に眉を潜める。
艦船の建造…それは帝国軍の大規模な軍事行動に繋がる動きだからだ。
「まことか?」
「ええ、カタリナの諜者を大陸に派遣したし…交易商人からも同じ情報は入ってるわ」
情報を重視するシュザクだから得ている事だが、正直聞きたくない話だ。
帝国だけでなく、大陸沿岸諸国とオーディエンスでは海軍力が違い過ぎる。

まず技術力…艦船の大きさに差があるし、帆船に関しては速度そのものも違う。
オーディエンスには大陸のような艦船を作る技術も無いし、そもそも漁船レベル以上を必要としてなかった為に技術の発展も無かった。
海軍の主力も中型までのガレー船が主体で、正面から大陸諸国家と海戦して勝てる能力は無い。
「それに…大陸沿岸の海賊団と帝国の接触が増えているようです…」
カタリナの静かな言葉は更にシュザクの表情を堅くさせる。

準大陸を失っても豊富な資金力を持つ帝国に海賊団を使われて沿岸を襲われては、疲弊した国が更に疲弊する。
その上に帝国軍の再侵攻を受ければ、ラングを擁していてもシュザクには勝てる戦略が思いつかない。
その上、軍のトップ3人が妊娠…ハッキリ言ってマズいとしか言い様が無かった。
「1年…せめて1年時間が欲しい…」
「工作部隊を造船所に送り込みましょうか…後は海賊に私達もアプローチしてみますか?」
カタリナの言葉は最もな意見だ。

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