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ハーレム国家-建設編-
官能リレー小説 - ハーレム

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ハーレム国家-建設編- 23

「いっその事…みんな首輪を付けて出産管理するのはどうですか…」
謀略においてはシュザクの片腕と言っていいカタリナが、無表情で呟くように言う。
確かに謀略は天才的な彼女だが、どこか人間的に抜けた所がある…彼女の爆弾発言にシュザクはまた頭痛がしてきた。
「そんな事できる訳なかろう…それでは我々が何の為に戦ってきたのか解らぬではないか…」
溜め息を漏らしながらのシュザクの言葉が理解できなかったのか、カタリナは少し首をかしげた。

「どっちにしろ、ラングには節度を持って貰わなくっちゃね…これ以上人材が減るのだけは頂けないわ…」
内政においては国家ナンバー2のエミリアがそう言う。
彼女も妊娠しているが、彼女の場合は部下達を妊娠させない為に積極的にラングに抱かれた為である。
独立戦争の時も、ラングの性欲をよく理解している彼女が『ラングの性欲解消専用部隊』を作るべきと言っていたが、まだ当時ラングの性欲を甘く見ていたシュザクが却下した経緯があった。

今思えばそうしておくべきだったが、もう遅い。

…結局、ラングや公爵達に仕える奴隷メイド達に一層頑張って貰う事と、妊娠、出産してもカバーする体制や働ける環境を作っていく事を決めて会議は終わった。


その頃、ラングは書類と格闘していた。
多少書類の量が減ったのと、以前はシュザクが許さなかったが、ラングの恐るべき性欲と効率アップの為にメイド達を入れる事を許し、その奴隷メイド達がラングの補助をしているので何とか見える形で書類は減っていた。

ただし、ラングの護衛である武装メイドと、政務の補助をする秘書メイドは手を出すのは禁止…手を出していいのは奉仕メイドだけとシュザクからキツく釘を刺されていた。
それに意外にも奴隷メイド達の方が現状の認識が高く、『何とかこの主人に仕事をさせなくては』と頑張っているし、首輪の効果に『主人の命令があっても、主人の為にならない事は拒否できる』や『任務が最優先』とシュザクが設定しているので、仕事が止まってしまう危険はない。

首輪の呪法を独自に研究したシュザクが、服従の効果は消せないが色んな効果を付随できる事に着目して設定したもので、一応ラングの暴走対策の切札みたいなものであった。
だから、ラングが秘書メイドの尻や乳を触っても『ラング様…書類の整理が終わってからですよ…』と優しくたしなめられる始末で、ラングも多少面白くない顔で仕事をこなしていた。
今の所、彼の楽しみは休憩時間にお茶と共にやってくる奉仕メイド達であった。

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