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ハーレム国家-建設編-
官能リレー小説 - ハーレム

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ハーレム国家-建設編- 19

「そんな事されたら…」
潤んだ瞳から涙をこぼし、熱い吐息と共にジュリアンが口を開く。
「そんな事されたら…甘えたいのが止まらなくなりますわ…」
ジュリアンの言葉にラングは指で涙を掬いニヤリと笑う。
「本当に可愛いな…俺のジュリアンは…」
それが殺し文句だった…ジュリアンは完全にトリップしラングが胸や尻に手を伸ばすと甘い声を上げて擦り寄る始末…
他の娘達も羨ましそうにそれをみているが、首輪の効果なのか大人しくその場にいた。

その中で取り残された感のあるアウローラだけが、この状況にパニックになっていた。
(…何?…これ何なのっ!…何なのっ?!…)
奴隷と言うのはもっと厳格な主従関係と凌辱的な扱い…と言うイメージがあっただけに、この展開には知性溢れる姫将軍の思考の範疇を越えていた。
このままではみんな発情してしまって訓練にならないと危険を感じたシーラが途中でラングとジュリアンのいちゃつきを止めなければ、アウローラの頭もショートしていてたかもしれない。

「すいません。ラング様。このままだと訓練になりません」
「ん?・・・・ああ、そうか。ごめんごめん。それじゃ俺は部屋に戻るよ。シュザクが怒り狂ってそうだから」

ラングはメイド達を見回しているとアウローラと目が合う。何かを言いそうにしたが閉ざした。賢明な判断だった。まだメイド隊に慣れてないとはいえ、彼女を特別視すれば、どうなるかぐらいラングにもわかっている。ラングは少し考えてから言った。

「それじゃ、今夜はシーラとジュリアン。そして見学としてアウローラね」

ラングは、それだけを言うと再び屋敷の中へと戻り、選ばれたジュリアンとシーラにはメイド達からの羨望の視線が注がれ、アウローラは今夜何が行われるかを悟り、顔を青褪めた。

流石に忙しいのか、ラングも武装メイドの訓練を見ただけで執務室に帰ってしまう。
シーラはそんな少し窮屈そうなラングを一瞬悲しそうな目で見るが、すぐに表情を戻す。
初めての二人のセックスで処女を散らして以来、10年以上肌を合わせた仲である。
本当に苦手な分野に四苦八苦する最愛の人に同情しながらも、自分なりに彼を支えていこうと気を引き締めてメイド達に向き直る。
「さあ、それじゃあ訓練を再開しましょ!」
そのシーラの声で訓練は再び再開したのだ。



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