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ハーレム国家-建設編-
官能リレー小説 - ハーレム

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ハーレム国家-建設編- 18

呆然とジュリアンの去っていく方向を見るしかないアウローラ…
彼女が首輪の力だけでなくラングマルシュに心酔している事は理解できたが、解ったのはそれだけである。
ラングマルシュ…強いから?…英雄だから?…
戦場で見た悪鬼のような活躍…全身白の軍装に身を包んだ彼は、大陸軍にとって死神そのものだった。
貴族や将官は二頭立ての馬車…即ち戦車に乗り、直接馬に乗る事を蛮族の行為と忌み嫌った大陸軍…
白馬に股がり、槍を自在に振るうラングマルシュは野蛮な賊そのものだった。

彼の槍が旋回する度に十数人の命が簡単に奪われ…大陸屈指の猛者達が一突き二突きで倒されていく。
何度か卓抜した指揮能力と知略で好勝負を演じたアウローラでさえ、ラングマルシュの圧倒的な武技に悪夢にうなされた事は一度や二度でない。
奴隷にされた時も、彼に力ずくで凌辱されてしまうイメージがあったが…心までは縛れない首輪であるが、心まで捧げる彼女を見て益々アウローラはラングが解らなくなっていた。
混乱するアウローラ…その時、彼女に答えを示すようにラングマルシュが現れたのだ。

「全員っ!、整列っ!!」
シーラの掛け声に武装メイド達が整列し木剣を胸元に持ってきて礼を取る。
アウローラも自然とその動作に入れたのは首輪の効果である。
「おう、頑張ってるか?…やっぱこの姿だと俺の可愛い娘達が本当に可愛いんだと実感するなぁ…」
ビキニ姿の美女…それも自分だけの美女である…ラングの機嫌が悪い筈は無い。
ラングの言葉と視線に羞恥と屈辱で真っ赤になるアウローラ…それ以外は嬉しそうに赤くなっている。

ラングはシーラから順番に一声かけてキスをしていく。
それだけで彼女達は天にも舞い上がりそうな至福の表情をしていた。
そしてラングは最後にアウローラの前に来る。
「大丈夫か?…苛められなかったか?…」
キスはないが、ラングはアウローラの頭を柔らかく撫でる。
彼の手の以外な温かさと思いがけない行動に、アウローラはポカンとラングを見返す。
「特にジュリアンとか…苛めてないだろうな?…」
「なぁっ?!…」

上品なジュリアンらしからぬ叫び声を上げ真っ赤なる様子を周囲の娘達はクスクスと笑う。
「ラング様ぁっ!…わたくしは厳しく躾ただけでっ!…苛めなどではっっ!!…はぐぅっ??!…」
言葉途中で笑うラングに抱きしめられ唇を奪われるジュリアン…
「そうか、そうか…ジュリアンはいい子だもんな…」
唇を離し、ジュリアンの頭を撫でながら笑うラング…ジュリアンの方は顔を真っ赤にして瞳を潤ませ、その表情は恋する乙女…さっきまでの棘のある彼女はそこにいなかった。

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