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ハーレム国家-建設編-
官能リレー小説 - ハーレム

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ハーレム国家-建設編- 146

その剣幕に、シリルは押されながらも答えた。
「はあ・・・・。一度教団の本山に行くしかないみたいですね。」
ため息をつきながらバーンが言った。
「そうだな。」
頭を押さえながらラングが言った。
「さて、メンバーの選定だな。」
「ですが一応、マユラ様にも覚悟を固めておくよう、お伝え下さい。」
シュザクが献言した。
「そうだな。もし駄目だったらそうするしかないからな。」
かくして、ラング以下、メルディア教団本山、メルディア教団聖巫母シルビアの元へ向かうメンバーが選定された。
といっても、ラング、シリル、マニシュ、アウローラの4名のみである。帰りには聖巫母シルビアもラングの戴冠式に参加してラングに戴冠する為に、護衛の戦巫女たちや儀典担当の巫女を何名か連れて共にキャスカインへと来ることになっていた。
メンバー選定を終え、準備をしている最中、ラングはマユラの部屋に厳しい表情で現れた。
「お父様・・・・・?」
ラングにしてはいつになく重い雰囲気をまとっている事に、マユラは戸惑っていた。
やがてラングは口を開いた。
「マユラ、俺はメルディア教団の本山へ行く。それが首尾よく行けばいいが、もしまずい結果に終わって帰ってきた場合、俺はお前を抱かなくてはならない。」
「え・・・・・お父様?」
父の思わぬ発言に、マユラは意図を掴みかねていた。単に自分を抱く口実には見えなかったからだ。
大体、オーディエンスでは家族の深い愛情の証として、家族内の異性と関係を持つのも究極の家族愛と考える風潮もあった。
「『服従の首輪』についてはお前も知っていると思う。」
マユラはこくりと頷く。
「だが、解除するにはメルディア教団聖巫母の力を借りる必要があるらしい。だがこの情報は真偽不明だ。そして、この情報が偽りであった場合、もう一つの方法を使う必要がある。」
「私がお父様に抱かれることで何か儀式が成立するのね。」
マユラも真剣な表情で言った。聡明なだけに、大体のところを察したのだ。
「そうだ。父娘相姦、それも娘は処女でなくてはならず、胎内に射精された精液と破瓜の血とを混ぜたものが解除儀式に欠かせないそうだ。
だから・・・・俺が戻ってきたとき、教団で首尾よくいかなかった時の為に、覚悟を決めておいてくれ。頼む!」
ラングは真剣な表情で頭を下げ、頼む。
その姿にしばらく戸惑っていたマユラだったが、やがて決然と言った。
「わかりました。皆様の為に、覚悟しておきます。」
その一言を言ったときのマユラのことをラングは後にこう語っている。
「我が娘ながら、マユラが天から降臨した本物の天女に見えた。」と。

はしっ。

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