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ハーレム国家-建設編-
官能リレー小説 - ハーレム

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ハーレム国家-建設編- 144

その言葉は誇らしげであり、彼女達の長い旅路が一段落した安堵でもあった。
その表情から、マニシュは少し眉をひそめて次の言葉を口にする。

「同時に、あなたには残念な報告をしなければなりません」
そう言うマニシュの表情は悲しげで、ラングとバーンだけでなく、ナリィ達も顔を見合わす。
マニシュの言おうとする事が理解できないのだ。
理解できない周囲を他所に、なんとマニシュはその場で服を脱ぎ出した。
「姉さんっ!!」
流石慌てるエレノアに、マニシュは悲しそうな笑みを見せて全裸になると、石積に向かってこう言う。
「あの世で再び結ばれましょうと誓いましたが…もう私は身も心も…いえ、存在全てをラング様に捧げました…」

「マニシュ…」
ラングすら言葉が出ず、マニシュを見つめる。
「今の私は、ラング様の為だけの存在です…たとえあの世に行っても、ラング様のものであり続けます、魂が滅するまで…だから、あなたとはお別れしなくてはなりません…」
ラングはアイギスに感謝と報告として来たのだが、マニシュは決別の為に来ていたのだ。
全てをラングに捧げる為に…
恐らくシーラやエミリア以上に、マニシュこそがラングに対する想いが強かったのかもしれない。
故に彼女は奴隷と言う身分を選んだのだろう。

「マニシュ…俺は、どうしてやれば…」
マニシュの言葉は嬉しいとか言うレベルでない。
余りに大きなものを得た気分だった。
そのマニシュの言葉に、エレノアも全裸になる。
「アイギス様…あなたに愛されたエレノアは、バーン様の所有物となりました…私もバーン様の為だけに生きる存在です!」
エレノアの言葉が終わるか終わらないかのうちに、ナリィとエスカリィーナも全裸になっていた。
多分、娘達以上にこの母達には強い想いがあったのだろう…
「ママ。」
そこへ、バーンはエレノアとエスカリィーナに近付き抱きしめる。
「僕が二人を守るから安心して。」
「バーン。」
「バーンちゃん。」
二人を守ると誓うバーンにエレノアとエスカリィーナは思わず涙が出そうになる。
「マニシュ、ナリィ。これからも頼むぜ。」

ラングは照れながら、マニシュとナリィを抱きしめ頼むと言う。
「「ラング様。」」
マニシュとナリィは思わず笑みをこぼす。
「じゃあ、4人共服を着て帰るぞ。」
マニシュ達が服を着るとラング達はキャスカインに戻った。
ー王都キャスカインー
それから、ラング達が王都キャスカインに戻って一週間後、戴冠式が近づいてきた6月の半ばにある人物の来訪があった。
「ラング様、お久しぶりです。」
「シリル、元気そうだな。もう大丈夫か。」

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