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ハーレム国家-建設編-
官能リレー小説 - ハーレム

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ハーレム国家-建設編- 143

「だいたい貴方は姉さん達にいまだに迷惑ばっかりかけてるしっ!…ちょっとは成長しなさいっ!!」
ラングに小言を言うエレノア…バーンの下でも姪達に小言の多いエレノアだが、ラングに小言を言いながら、その小言の量が半減したと感じていた。
要はかつて、ラングにエレノアは大半小言を言っていたと言う事だ。
エレノアの小言体質はラングが原因なのかもしれない。
…その後、バーンが必死に止めたものの、エレノアの説教は止まらず…マユラと二人にラングはこってりと絞られたのだ。

それでも、バーンとマユラの帰りが遅いのを心配したマニシュとシーラがやってきてラングは要約説教と小言から解放され。
何とか、ルインの墓参りを終えた。

墓参りを終えたラング達はエイベルス町長の屋敷で一晩泊まり明日帰るようである。

珍しくその日は飲み過ぎず、ラングはマニシュとナリィだけを呼んで寝床に就いた。

そして、まだ夜も明けきらぬ早朝…
ラング達は町長の屋敷から出発し、町外れのとある場所まで来た。
街道から別れる山地に続く旧道…
街道にみんなを残し、ラングはバーン、マニシュ、ナリィ、エスカリィーナ、エレノアだけで先に進んだ。
少し進んだ森の中、ラングは足を止める。
「ここだったよな…」
「はい、ここです…」
路傍に積み上げられた石積み…
ここは、かつてのマニシュ達の夫であるアイギス・バルカが、奮戦して散った場所であった。
準大陸屈指の剣士と呼ばれたアイギスは、ラングの父ルインの忠実な部下だった。
それは彼女達一家が面倒見ていたと言っていいラングも知っていた。
また、彼女達の娘が多いと言うのも、その証明だった。
ルインの恩だけでなく、アイギス自身もラングを非常に可愛がっていたと言うのもあった。
剣の達人である彼はラングの秘めた才能を見いだしていたのかもしれない。

そのアイギスは、ここで追っ手百人近くと奮戦し、追っ手を全滅させてのけた。
だが、同時に彼も力尽き、この場所で葬られたのであった。
ラングにとっては、あの屋敷以上に神聖な場所だった。

彼の四人の元妻が亡き夫の為に祈り、ラングやバーンも同じく祈りを捧げる。
そして、元妻を代表する形でマニシュが口を開いた。
「あなた…あなたに今日は嬉しい報告と、残念な報告をせねばなりません…」
マニシュは積み上げられた石積に向かって語りかける。
「あなたが命と引き替えに守ったラング様とバーン様は、こんなにも立派になられてここに来ています…」

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