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ハーレム国家-建設編-
官能リレー小説 - ハーレム

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ハーレム国家-建設編- 137

そして、しばらく歩くと。
「ラング様、着きました。」
ラング達はエイべルス市内で最北端の小高い丘に着いたそこは帝国の大貴族が住んでいた様な広い大豪邸の空家であった。
「30分ばかり俺はこの屋敷に入るが、それまで誰も入らないでくれ。」
目的地に着くなりラングは跡地に入るから、シーラ以下武装メイドに入るなと命じる。
「お待ちくださいラング様、危険ですわ。」
「そうです。こんなみすぼらしい所でお一人なんて駄目です。」
荒れ果てた屋敷に入ろうとするラングにジュリアンは危険だと少しヒス気味に叫び。
ミーアも駄目だと言う。
「みんな、ラング様の言う通りにしなさい。」
「はい・・・・・・」
武装メイドの反対にシーラの静かだが、有無を言わさない言葉に黙った。
「悪いな。でも、直ぐ終わるから待ってくれ。」
ラングはそう言うと荒れ果てた屋敷に入っていった。
「シーラ様、このボロ屋敷に何があるんです?」
「そうですわ、護衛も無しに行くなんて危険ですわ。」
ラングの不可解な行動に待機を命じられたミーアやヒス気味のジュリアンを筆頭にした黒騎士たちは隊長のシーラにラングとこの屋敷の関係を聞き出そうとする。
「この街はラング様の生まれ故郷なのよ。最もバーン様や私やエミリア達の生まれ故郷にして、ラング様と私の戦いの始まった場所でもあるの・・・・・・」
ラングとこのボロ屋敷の関係に気になるジュリアン達はシーラにここは何なのか問い詰めると、シーラはこの町がラングの生まれ故郷とあっさり告白する。
黙るのは無理だと悟ったからである。
そして、シーラはジュリアン達にラングと自分の思い出や忌まわしいエイべルスの虐殺の事も……


一方、屋敷の門を潜ったラングは驚いていた。
襲撃の際に焼け落ちた屋敷は建物がなく、以前は立派だった壁だけが古びて残っていただけだと入ってから気づかされた。
そして、荒れ果てた外見からは想像できない…中は一面、綺麗な花畑になっていた。
立ち尽くすラング…
ここで死んだ多くの者を鎮魂するような場にここがなっている事に驚くしかなかった。
「…誰でしょうか?、こんな所に…」
声をした方を見ると、女性が立っていた。
30半ばぐらいの優しそうな女性には見覚えがあった。

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