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ハーレム国家-建設編-
官能リレー小説 - ハーレム

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ハーレム国家-建設編- 136

「解ってますわ、あそこはラング様や私達にとって生まれ故郷ですからね。」
エイべルス、かつて准大陸東部でも五本の指に入ると大都市にして商人達の自治で治める自由都市であった。
しかし、14年前当時の財務大臣アンリはこの自治都市を帝国の直轄にして更なる富を得ようと当時オーディエンス総督であった甥にエイべルス直轄化を命じた。
これに対してエイべルスを支配していたラングの父ルイン等、有力商人たちはこれに抗議し皇帝にアンリ達の悪行を訴えようとした。
しかし、直ぐれた情報網を持ち権謀術数に長けたアンリによって事前に見破られ。
エイべルスの豪商達は逆に西の遊牧民と手を組み独立を目論むというアンリの嘘の報告によって謀反となり総督の大軍によって陥落した。
そして、エイべルス随一の大富豪のマルシュ家は一夜にして崩壊しラング達がアルハラン族の庇護を得るまで流浪と苦渋の日々を過ごしたのは言うまでもない。

その後、エイべルスは帝国の直轄地になり徹底的な搾取でエイべルス市民は途端の苦しみに喘ぎかつての繁栄は失われていったが、近年ラングの解放によってエイべルスは元の自治都市に戻り往時の繁栄を少しづつ取り戻していった。
ーエイべルス市内ー
「ラング様、やっとエイべルスに着きましたね。」
「ああ、でも、ここも変わったな。昔の方が栄えてた気がするんだがな。今は簡素だな。」

護衛の武装メイド10名を伴ったラングとシーラはエイベルスに到着すると、ラングは昔と比べてエイべルスの活気のなさに気付くラング。
「例の虐殺がまだ、尾を引いてますからね。
復興支援も最近始めたばっかりですし。」
市内を見回すラングにエイべルスの虐殺が尾を引き復興支援も始まったばかりと言う。
「そうか・・・・・・・」
それを聞くとそうかと言うとラングはしばらく黙ってしまった。
「「「「……………」」」」
エイべルス市内に入ってから珍しく深刻なラングにジュリアン、ミーア、アウローラ達は気になった。
そして、シーラが何かを知ってる様であった。

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