PiPi's World 投稿小説

ハーレム国家-建設編-
官能リレー小説 - ハーレム

の最初へ
 12
 14
の最後へ

ハーレム国家-建設編- 14

「…お母様…その為のメイド服なのです…」
マニシュの様子に気付いた唯一の人物…マニシュの長女であるシーラが小声で母に囁く。
シーラはオーディエンス有数の腕を持つ剣士でラングの傍で戦ってきたが母と共に自ら望んで首輪を付けた娘である。
現在は武装メイド隊の隊長でもある。
剣の腕だけでなく、母譲りの聡明さも持ち合わせている彼女である…かのメイド服も彼女がラングに進言したのであろう。

常に戦場でも傍らに置くぐらいラングのシーラに対する信頼は絶大である。
その彼女の意見であるし、ラングとしても受け入れ易い提案だったから採用されたに違いない…ラングが彼女の真意にどこまで気付いているかは別として…
それはともかく、基本的にオーディエンス…いや大陸も含めて個人的な武力でラングは突出しているのだが、そこは彼も王である。
普段の生活から戦場まで護衛する兵士は必要なのである。
それ故の奴隷メイドによる部隊なのであった。

首輪の効果でラングには絶対服従の忠実な存在…夜の相手もちゃんとこなせるし、その部隊を信頼篤いシーラが率いている。
ラングにとって都合の悪い事は一つもない。
他の奉仕メイド達に比べたら人数は十数人と少ないが、剣奴出身の腕に覚えがある者やラングと共に戦場を駆けた者達で構成されている…部隊としての能力に問題は無い。
その武装メイドにシーラはアウローラを入れる積もりなのだ。
彼女の能力を一番発揮できるだろうし、姫君に雑用がこなせると思わなかったからだ。

それに『大陸が再侵攻してきたらアウローラも大陸と戦う』と言う名目なら皆納得するだろうと言うのもある。
二人のメイドは、ラングがアウローラにメイド服を着せるのを見ながら、お互い頷いたのだ。


簡単な儀式が済み、アウローラは侍女長であるマニシュに引き渡された。
彼女の執務室でもあり、メイド達が待機もするラングの私室の隣のメイド室…そこに数人の幹部メイド達に囲まれるようにしてアウローラがいた。
マニシュがそれを代表してアウローラに向かって言う。

「アウローラ…服従の首輪を付ける私達は、普通のメイドではありません…」
そう言われる事で、改めてアウローラは自分の立場を認識する。
「私達は奴隷メイド…ご主人様の只の道具である事を認識なさい」ラングは彼女達をそんな風には思っていないが、あえて新人のアウローラにはそう宣告する。
「はい…マニシュ様…」
彼女の口から自然と出る敬称…主人や上位の者に対する絶対の服従をもたらす服従の首輪の効果である。

SNSでこの小説を紹介

ハーレムの他のリレー小説

こちらから小説を探す