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ハーレム国家-建設編-
官能リレー小説 - ハーレム

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ハーレム国家-建設編- 13

「ラングマルシュ様、どうぞ。」
うやうやしく差し出されたメイド服を、オレは受け取った。
「済まないが、一度裸になってもらうぞアウローラ。この服は男が女に着せないと効果が無いそうなんでな。
「わかりました。」
首輪の作用か、従順なアウローラ。
「手伝いは必要か?」
「いいえ。自分で脱げます。」
王侯貴族らしい上品さで、アウローラは楚々と服を脱いでゆく。まもなくブラジャーとショーツだけに包まれた、美しいラインを持つ肢体が姿を現した。
ラングの命令に逆らえない事を理解したのか、諦めたのか…それとも彼女の誇りがそうさせたのか…下着姿になっても優雅かつ毅然とその身をラングの前に晒し、表情を悟らせまいとする為か、やや伏し目がちに跪くアウローラ…
単純に彼女を称えるラング以外の者…彼女の態度に称賛の念を持ちながらも、周囲の者は複雑な面持ちでアウローラを見ていた。
敵として戦い、多くの同胞を死に追いやられた思い…
長らくの支配で親類縁者を奴隷に墜とされた思い…

同じメイド達の大半は、大陸の貴族達の奴隷だった者なのだ…アウローラに直接責任は無いかもしれないが、彼女達にとっては、目の前にいるアウローラがその象徴的な存在に映るのだ。
それがラングの気まぐれで幸せになられては納得できない者が殆どであった。
そんなメイド達の感情を背の感じながらマニシュは誰にも聞かれぬぐらい小さく嘆息する。
メイド達の感情も、ラングの性格もよく解るだけに彼女の心中も穏やかで無かった。

このままいけば、感情的になった彼女達によってアウローラがどんな仕打ちを受けるか解らない。
ラングに悪意は無い…むしろアウローラに余りにも好意的でありすぎる事は、逆にアウローラに対する格好の攻撃材料になってしまう。
マニシュも女であるから、女の嫉妬心の怖さはよく解っている…かなりおおらかなオーディエンスでもこれは不味い。
策士のシュザクは、もしかすると全ての不平不満をアウローラに一身に背負わせようと言う気なのだろうか…

メイドの最上位であるマニシュなら、メイド達に命令してアウローラに酷い仕打ちがないようにはできる…無論、かなりの不満は出るだろうが…
だが、メイド達以外にはマニシュの力は及ばないし、仮にラングが他の者達に通達を出してアウローラを庇えば不満は一気に噴出しかねない。
酷い仕打ちだけで済めばいいが…殺される可能性も否定できない状況なのだ。
ラングがそれに気づいて、ある程度の態度で接してくれればいいが…マニシュはそんな風に思い、また小さく嘆息した。

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