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ハーレム国家-建設編-
官能リレー小説 - ハーレム

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ハーレム国家-建設編- 128

その子達は、職人達の子供かもしれない。
中には乳飲み子もいて、ベンチに座った年若い女性が面倒を見ている。
お腹の大きい所を見ると妊婦だろうか…大ぶりの乳房をむき出しにして二人同時に母乳を与えている。
のんびりとしたのどかな光景だが、アウローラは一つの事に気づいている。
子供達の大半が帝国と準大陸の混血である事を…
開放的な準大陸の気質を悪用して、帝国人達が彼女達を凌辱した証拠のみたいなものだった。
それを証拠に、彼女達の夫として残った帝国人はほぼいなかった。

この様な現実にアウローラは己の祖国の人間がやった事に同じ帝国人のアウローラは情けない思うと同時に祖国を憂いていた。
しかし、その一方でベンチに座った彼女の優しい眼差しをみていると穏かな気分になるのを感じていた。
「アウローラ、あの人達がどうかしたのかしら。」
ベンチに座った年若い女性を見つめるアウローラを気付く声を掛けるエルザ。
「エルザ、実は・・・」
この中で思慮深いエルザに隠し事は出来ないと知っているアウローラは彼女に今思った事を話す。



「アウローラは優しいわね。でも、この国の女性達は逞しいのわよ。だから、元気出して。」
「そうだよアウローラ、そういう気持ちは大事にしてれば良いんだ。それにあんたと私等は仲間じゃないか。」
そう言ってアウローラ励ますエルザにクラリスも励ましに来る。
「そうだよ。それに気にかけすぎるのは憐みになるってシーラ様も言ってたよ。あたし達は自分のやるべき事をすれば良いんだよ。」

そして、最後に二ーナがアウローラを優しく諭す。
「ありがとう、みんな・・・皆がいて私やっていけそうです。」
エルザ達の優しい心遣いに涙を流すアウローラ。

「さっ、思い話はここまで!せっかく買い物に来たんだもの、今日はとことん楽しもっ!」
「ええ、そうね・・・!」

みなの励ましに元気を取り戻したアウローラは涙をぬぐうと、努めて明るくそう答えた。

「そう言えばアウローラってここに来るの初めてだっけ?」
「ええ、そうよ。だからちょっと勝手がわからなくて・・・」

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