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ハーレム国家-建設編-
官能リレー小説 - ハーレム

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ハーレム国家-建設編- 126

何しろマユラと来たら、エミリアの家に遊びに行くたびに『もっとちゃんとしろ』だの言って、事あるごとにラングとエミリアに説教をしてくるのだ。
確かに自分にも悪いところはあるだろうが、マユラはまだ子供だ。
子供は子供らしい、楽しい時間をすごしてほしいとラングは思っていた。
そんなラングを誰よりも理解しているシーラは苦笑を浮かべると、口元に手を当てて適当な候補を考える。
自称博愛主義者のラングの女癖の悪さは、今に始まったことではない。
みんなそれはよくわかっているし、だからこそラングの奪い合いなどを起こさず、平和に暮らしていけるのだ。
だがそれをマユラに説明したところで納得できないだろう。
そこが子供には理解できない、大人の事情というヤツだ。
となれば、マユラの教育係は彼女の気持ちを汲める人物がいい。
そこでまず真っ先に思い浮かんだのはニーナ。
しかしマユラと同年代の彼女に教育係なんて務まらないだろう。
ならば他にも何人かつけてやればいい。

「そうですね、それでしたら彼女たちなんていかがでしょうか?」

そう考えたシーラは教育係にぴったりの人材をいくつかピックアップしてラングに伝えた。
シーラの選んだ教育係の候補を聞いて、ラングは『なるほど』と納得すると、すぐさまその人材を教育係にあてることにした。
それはラングの奴隷と言う立場からマユラの奴隷と言う立場に移行する訳だが、ラングに全く躊躇する様子は無い。
勿論、マユラと言う女主人に渡すと言うのもあるし、根本的にこの男は『マユラに会うついでに可愛がってやればいいか』なんて勝手に考えているのだろう…
ラングの考えが解るシーラは笑みを浮かべながら、候補のリストをシュザクの元に持って行った。
どのみち主人の変更はシュザクしかできないし、やはり彼女が了解しない人事はあり得ない。


そしてシーラがその件をシュザクに伝えると、シュザクはリストを見てアッサリと了解した。
「よい人選じゃの…しかし、まあラングが了解したもんじゃの」
シュザクはシーラの人選 が良い事に改めてシーラに関心するが、あの女たらしのラングが自分の女を他人に譲るのが少し不思議だった。
シュザクにしてみれば当然の疑問だった。
「それは、マユラ様に会いに行くついでに抱けるからですわ」
ついでにエミリアや彼女の家の使用人に手を出す積もりなんだろうが、そこは伏せておく。

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