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ハーレム国家-建設編-
官能リレー小説 - ハーレム

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ハーレム国家-建設編- 12

首輪には避妊効果があり、特別な秘術を用いない限り妊娠しない効果がある。
だからラングが首輪をした侍女を抱く分には何も問題無いし、アウローラが妊娠しなければ多少は諸将の不満も和らぐと思っていた。
マニシュは怒りを収めて頷く。
男に服従する以外にも淫乱な身体にしてしまう首輪は囚われた姫君には可哀想な代物だが、最下位の首輪なら皆納得するだろう。

そして次の日の朝。
ラングとシュザク、マニシュ他ギャラリーの集まる中。
アウローラの前には女を奴隷に変える首輪、『服従の首輪』が用意された。

「ではこれより姫には王と主従の契約を結んでいただきます。
 覚悟はよろしいですか?」

シュザクは契約の儀式を前に、最後の確認を取る。
それは彼女の意思を確認するためのものではない。
彼女の逃げ場をなくすための質問であった。

「・・・はい」

しばしの間をおいてアウローラは返事をする。
その永遠とも思える短い間に、どんな思いがあったのだろうか。

「ではこれより儀式を始めます。王よ、こちらへ」

シュザクに促され、アウローラと首輪の前に立つラング。
近くにいた護衛から、1本の短剣を手渡される。
ラングを主人と特定するための血を出させるためのものだ。
ラングが短剣で指を切り、滴る血を首輪の宝石に垂らしていく。
血は水面に落としたかのごとく吸い込まれ、宝石を赤く染めていく。

「受け取られよ」

その言葉にアウローラは震える手で首輪を手に取る。
これを見つけたら最後、自分は大陸の姫将軍ではなくなる。
目の前の男に仕える、最下級の奴隷となる。
自分の意思に関わらず、この男に全てを捧げるようになる。
失うもののあまり大きさに、さすがの姫将軍もこの場から逃げ出したい衝動に駆られる。
だが王族として、同じように捕まっている大陸の兵士たちのためにも、彼女は逃げることなど許されなかった。

パチン・・・ッ、

そしてアウローラの手によって、永遠に外れぬ首輪が自身の首に取り付けられた。
「おお・・・。」
崇高な覚悟を決めたその姿は、ラングたちの心を打った。
「これはオレからのプレゼントだ。おい、入れ!」
「失礼いたします。」
両手に衣服であろう布を持った侍女が1人、入ってきた。
「これを着せてやる。「幸運のメイド服」と言ってな。
我が国から放逐した金持ちから取り上げたものだが、着用者の幸運を大幅に高める効果があるマジックアイテムだ。
オレに従うからには、オレのもとで幸せになってもらう。」

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