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ハーレム国家-建設編-
官能リレー小説 - ハーレム

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ハーレム国家-建設編- 119

「よかったね〜バーン、これからもっと頑張るのよ。」
飛び上がって喜ぶバーンを抱っこして高い高いをするシェシェル。
「ちょっ…シェシェル、勝手な事を言わないで…これは家の問題よ。」
「ママ、僕の子供いやなの。」
喜ぶバーンとシェシェルとは対照的に妊娠した怒り出したエレノアにバーンは悲しい表情をする。
「バーン、今はバーンにとって大事な時期なのよ。
そんな時期に子供が出来たなんてバーンの負担になるだけだから黙ってたのよ。
それにこの子は降ろすわ。」
「ママ…降ろしちゃ駄目だよ。僕には全然負担じゃないから。」
悲しい顔をするバーンにエレノアは直ぐにバーンに近づき慰めバーンに妊娠した事を隠した理由を話し中絶にする事を決めていた。
しかし、理由を聞いたバーンはエレノアの妊娠は負担じゃないと言い中絶に反対する。

「ありがとうバーン。でも、あなたはこれからこの地を背負うのよ。だから、この子は降ろさなきゃ駄目なのよ。」
「エレノア、あんた馬鹿じゃないの。」
負担じゃないと言い寧ろ喜ぶバーンにエレノアは喜ぶ。しかし、それでもエレノアの決心は変えなかった。
そこへ何時の間にか椅子に座っていたシェシェルがエレノアを馬鹿と大きく叫ぶ。
「なんですって!」
「だって当然でしょ。バーンはこの地を背負って政務をとり行ってゆくんだし、同時に王族でもあるんだから、ラング達に何かあったら、王位を継がないといけないかもしれないのよ。だから血縁の者は多い方がいいの。ついでに言うとバーンの性格からいって中絶なんかしたら、生涯その事を苦にして生きていくことになるわ。産んでくれたら妊娠・育児の一時的な労苦にすぎないけど、中絶の罪悪感は一生の労苦よ。」
「そうだよ。せっかくできたのに、その僕の子供を死なせないで。そんな事をしたら、僕は、僕は・・・・。」
ボロボロと涙を零しエレノアに中絶を止める様に言うバーンだが、泣き出しそうで上手く言えなかった。
「はいバーン、ハンカチ。」
「う…う、うう、ありがとう。」
涙がボロボロと零れるバーンにシェシェルはそっとハンカチを渡してバーンはそれで涙を拭い礼を言う。

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