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ハーレム国家-建設編-
官能リレー小説 - ハーレム

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ハーレム国家-建設編- 118

だからと言って仲が悪い訳ではない。
意外と気が合う部分もあったりで複雑なのである。
喧嘩する程何とやら…とは言ったもので、お互い口喧嘩やからかいは耐えないが、戦場では馬を並べて戦い、ベッドで二人並ぶと誰よりも競い合う関係なのだ。
実際、キャスカイン攻略戦では、負傷したシェシェルをエレノアが必至で庇いながら戦い、エレノアは血塗れになりながらシェシェルを抱えて陣地まで運んだ事だってあった。
その時、浴びた大量の淫魔の血が首輪の避妊効果を弱めたのだが、エレノアは知る由も無い。

バーンをめぐる好敵手との再会にしばし火花を散らす両者。
しかしシェシェルはふっと微笑むと、まるで陽炎のように姿を消した。
シェシェルお得意のテレポートだ。

「シェ、シェシェルっ!?ど、どこに行ったのっ?」

それが彼女がいたずらする前兆だと知っているエレノアは、あわてて周囲を見渡してシェシェルを探す。
どこから来るかわからぬいたずらに動揺するエレノアの背後。
その影からシェシェルは音もなく姿を現すと、がばりとエレノアを抱きしめて腰まわりのお肉をもみだす。

「ひやややあああぁぁぁっ!?」
「ほ〜ら、やっぱり太った。特に腰まわりとおなかの部分がぷっくりと・・・♪」
「っ!?」

シェシェルの発言に心当たりのあるエレノアは、冷や水をかけられたように真顔になると、手加減のない裏拳をシェシェルにたたきつけた!
並みの相手なら大ケガ、下手すれば入院コースの一撃だ。
しかし相手は腐っても刺客として召喚された異世界の住人。
再びエレノアの影の中に姿を消して、攻撃を避けた。
エレノアは再び腰をつかまれることを避けるべく、いつにないあわてぶりで周囲を警戒する。

「くすくす・・・何をそんなに警戒しているのよ、エレノア?
 ちょっとからかっただけでしょ?」

上下左右前後の8方向からシェシェルの声だけが響く。
からかうような口調であるのに対し、エレノアの表情は真剣そのもの。
そこから彼女がいかに真実を知られたくないかがうかがい知れる。
だがもう遅い。シェシェルは事前の情報と先ほどの接触で、エレノアの妊娠を知ってしまっていた。
そして、当惑しているバーンと、焦るエレノアに向けて言った。
「ふふふ・・・エレノア、バーン、おめでとう。」
「え?え?」
「おめでとうって・・・・・ひょっとして、エレママ、妊娠したの?」
「う、うん・・・・本当はまだ言わないつもりだったんだけど、こうなっては仕方ないわね。私、バーンの子供ができちゃったの。」
「本当?!やったー!!!」
飛び上がって喜ぶバーン。

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