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ハーレム国家-建設編-
官能リレー小説 - ハーレム

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ハーレム国家-建設編- 117

しかし一時的なものとは言え、平和を手に入れた今、身体を売った事実は自分を苦しめる足かせでしかなかった。
汚れた自分。生きるために帝国の男に股を開いて抱かれた女。
そんな負い目を持つ彼女がバーンの子供を宿すだなんてとても許されるようなことではなかったのだ。
だからこそ彼女は首輪をつけ、子供ができないようにしていたのに・・・。
何の因果か彼女はバーンの子供を授かる幸福と出会ってしまった。
うれしくないと言えばうそになる。
だが自分のような汚れた存在が、あんな純粋なコの子供を産むなんて許されるのだろうか?
かつてやむなくしてきた苦渋の行為とバーンへの愛情との間で、エレノアは1人悩み続けていた。
「ママ、戻ったよ。」
「あら、お帰りバーン早かったのね」
悩み続けても答えが出ず煮詰まるエレノアだが、バーンが戻ってきた事に気付きこの事を悟られない様に笑顔で出迎える。
「うん、そうそうシェシェルが戻ってきたよ。」
「え…シェッシェシェルが…」
そして、バーンはシェシェルが戻ったことをエレノアに報告するが、エレノアは一瞬表情が曇る。
「どうも〜エレノア、また宜しくね〜」


あっけらかんとエレノアに挨拶するシェシェルと対照的にエレノアはポーカーフェイスながらも複雑なエレノア、彼女がシェシェルに複雑な思いを持ってるのは理由がある。シェシェルはバーンと出会いバーンにセックスで敗れバーンの従者を良い事にバーンにべったりする為か不快なのであった
「あら、エレノアったら…太った?」
笑顔には厭味無しだが、言葉には毒気を含んだシェシェルに、エレノアの表情は見る間に紅潮する。
「いきなり何て言い草なのよっ!…貴女こそ体力回復に男漁りでもしてたんでしょ!!」
直線的な怒気をぶつけるエレノアに、笑みの表情のまま瞳だけ笑わないシェシェルの視線の間に火花が疾る。
その二人の間でバーンがオロオロするが…これが何時ものエレノアとシェシェルのやり取りなのである。

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