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ハーレム国家-建設編-
官能リレー小説 - ハーレム

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ハーレム国家-建設編- 115

シェシェルによけいな心配をかけさせたくなかったが、気づかれてしまっては仕方がない。
バーンは観念して、シェシェルに事情を説明した。

「へえ〜。ついに子供ができたんだ。これでついにバーンもお父さんだね♪」
「ま、まだ確定事項じゃないよっ」

エレノアが自分の子供を妊娠しているかもしれないと聞いて、シェシェルは満面の笑みで祝福した。
これが準大陸以外だったら責任とって結婚だのスキャンダルだの大騒ぎになっていたことだろう。
一夫多妻の制度を持つ準大陸、ひいては魔界の住人であるシェシェルならではの言葉であった。
しかしバーンの顔は少々暗い。
初の子宝に恵まれたというのに、何をそんなに気にしているのだろうか?
シェシェルもその態度が気になり、質問してみた。

「どうしたの?せっかくバーンの子供ができたのに、どうして喜ばないの?」
「・・・うれしくないわけじゃないけど・・・。
 それを黙って仕事しようとする、エレノアをどうしたらいいかわかんなくて困っているんだよ」
困惑するバーンに、シェシェルはふと考える。
魔界の住人たるシェシェルは、勿論魔術の心得も知識もある。
エレノア達が首にする服従の首輪なる物も、本来は魔界の産物であるから、その効果は理解している。
あれは、確か強い避妊効果がある筈…
だから妊娠させる為には、特殊な魔術が必要とされている筈だ。
人間界でその方法を知り得ているのは、仙人より魔術(仙術)を学んだシュザクとその弟弟子…帝国に服従の首輪を導入させ、独立戦争でシュザクに倒された導師しか居ない筈なのである。

二人に魔術を深く伝授された弟子がいない以上、現時点でシュザクしか知らない筈なのに、何故エレノアが妊娠したか…
少し考え難い話だとシェシェルで無くとも思う。
なら、それ以外の理由でエレノアがバーンを避ける…
それは妊娠以上に不可解な話だ。
バーン以外にエレノアを従わせる事ができるのは、彼女の実姉であるマニシュだが、だとしても理由は理解できない。
(…何かありそうな話なのよね)
妙な所で持ち前の野次馬根性に火が灯いたシェシェルは、理由を探ってみようと思ったのだった。

「バーン、ここは原因を究明する為にもエレノアの所に戻って彼女の身体が本当に妊娠してるか如何か調べてあげるわ。
そこから、避けてる理由を探るわよ。」
「えっ!!シェシェル、そんな事どうやって出来るの!?」
早速実行するためにエレノアの所に戻り彼女の身体を調べようと言うシェシェルに驚くバーン。
「大丈夫難しくてヤバい事はしないわよ。エレノアに会って彼女のお腹を手を当て魔法で妊娠してるのか如何か調べるのよ。」

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