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ハーレム国家-建設編-
官能リレー小説 - ハーレム

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ハーレム国家-建設編- 110

戴冠式に備えている頃、シュザクは三大公達や各地を治める州の太守達に戴冠式の日時を知らせる書状を通達していた。
そして、キャスカインから最も遠い西方の遊牧の民が治めるゼフィール地方を支配するクラウキースが治めるゼフィール大公国にも戴冠式の日取りを知らせる書状が届いた。
「ラングの即位は再来月の7月7日か、帝国の再侵攻を考えれば妥当な線だ。」
遊牧民の長が座る豪壮な椅子に座り戴冠式の日時の通達の手紙を見ながら事態を把握してる男がクラウキース25歳であった。
「大公閣下、戴冠式との準備と帝国の再侵攻に備え兵の準備も兼ねておきましょう。」
「そうしてくれアンナ。しかし、まだ国が出来たばかりなのに戦とは少しきつい。
全くラングには世話を焼かされる…ハハハ。」
クラウキースに戴冠式と再侵攻の準備を兼ねると進言するアンナは24歳でクラウキースの侍女にして乳兄妹でもあった。
そして、ラングには何時も振り回されると呆れるクラウキース。

「ふふふ、ラングさんの事は何時もの事じゃないですか、これが終われば良くなります。
もう少しの辛抱ですわ。」
「ははは、それもそうだな〜帝国の再侵攻が終わったらラングに文句の一つでも言うか。」
アンナに励まされたクラウキースは帝国の再侵攻が終わったら文句でも言おうと考えていた。

一方、準大陸南部地域にも書状は届いていた。
部下から書状を渡されたナトラム大公にして南方方面総司令官であるオルフは22歳…堂々とした体躯と髭面でそうは見えないが、騎兵総監マリオンの弟である。
ラングやシーラに次ぐ猛将であるが、独立戦争の頃は伏兵や後方撹乱等の目立ちにくい任務が多く、大部隊を率いて華々しく活躍した姉には名声では遥かに及ばない。
かなり姉想いの性格で、その頃は姉を立てるのを最優先した為なのだが…周囲は評価する者も多かった。

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