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ハーレム国家-建設編-
官能リレー小説 - ハーレム

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ハーレム国家-建設編- 108

「あら、お父様、お母様、今宵のお楽しみはもう終わりですかしら〜」
「まっまさか………」
「おっ起きたのか…マ…マユラ」
平行線を辿っているラングとエミリアの後ろで怒気を含んだ冷たい声がして後ろを向くと。
「お父様、お母様〜こんな夜更けにお盛んですわね。特にお母様は身重でしたね。」
マユラがシュザクばりの冷たく微笑みラングとエミリアの痛い所を付いて来る。
ただでさえまずいところ見られた2人の頬に、冷たい汗が一筋流れる。
その瞬間、マユラの両目がかっと見開かれた。

「お2人ともベッドに座って並んで正座ッ!!」
「「は、はいぃッ!?」」
「だらしないお父様と非常識なお母様には常識とつつましさ、しとやかさとゆーものをッ!
 叩き込んで差し上げますッ!」
「ま、待ってよマユラ。ほ、ほら私妊婦さんだし」
「あ、エミリア、てめえっ!?」

1人保身を図ろうとするエミリアにラングは怒りをあらわにする。
この期に及んで2人はまだ理解していないようだ。
この場で1番怒っているのは誰なのかということを。

「ほー・・・。お2人ともまぁだ余裕がおありのようですねぇ・・・?」

ギクギクッ!

娘の絶対零度の言葉に、ラングたちは恐る恐るマユラを見ると。
そこにはバックに地獄の業火と『ゴゴゴゴ・・・!』という擬音を背負う娘がなぜか笑顔で立っていた。
・・・が。次の瞬間には地獄の鬼のような形相になって、

「今日とゆー今日はもー許しませんッ!!
 朝までしっかりみっちりお説教ですッ!」
「ひええっ!?」
「ご、ごめんなさいマユラ、それだけは許してぇ〜!?」

しかし怒り狂った娘が静まることはなく。
そのまま次の日の朝まで2人は説教されることとなった。
ちなみに徹夜で説教されたラングは、その後さっさと帰ってこなかった罪により、シュザクに説教される羽目になる。
準大陸を制したはずの男とは思えない、あまりに哀れな結末であった。

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