「挿れて」
その言葉とともに、つながり合う。
滑った部分がこじ開けられるように、俺と込山さんがひとつになる。

「んっ！」
込山さんの瞳がきつく閉じて苦しそうな表情になる。
「初めてって痛いだろ、ゆっくりでいい」
「あっ、ん…」

　「すごい…こんなに大きくて…」
　「ゆっくり」
　「はぁぁ、これ、未奈美とかはみんな入ったんでしょう…」
　込山さんはギュッと目を閉じて、少しずつ、少しずつ、下に下がっていく。

　ふと気づくと、沖さんが結構近くに来ていた。

すごい、こんな風になるんだ、などと小声で呟くのが聞こえる。俺はあえて気づいていないフリをして込山さんとの行為に意識を集中させる。

「んあっ、ふっ、あ…」
「無理しないでいいからな」
「大丈夫。好きな人だったら、多少痛くたって、辛くたって、平気だもんね…」

　「痛いの？」
　「そういう意味じゃなくて…そう…私の中に、龍希君入ってきて…すごい、いい…」
　そう言っている途中で込山さんの下半身は俺の下半身とぴったり密着した。
　「あぁ…奥まで、来たぁ…」
　俺達は沖さんがすぐ近くで見ているのも一瞬忘れていた。

「ああんっ、ああっ、すごい、すごいよぉっ」
込山さんの身体を抱きながら下からズンズンと突き上げる。細くて軽い…強く抱きしめたら壊れてしまいそうで、大切に、ゆっくりと動かす。

「んんっ、龍希くんっ…いいっ、いいよっ…」
「俺も…こみ…んっ」
「陽菜…って呼んで」