ダメ男再生学園 71
込山さんは握っている手元を見ているのでどんな表情なのか俺には見えないが、特に調子を変えることなく話し続ける。
「嫌だった。けど、断ったらもっと怖いから、言われたとおりにした。ああしろこうしろ、ってうるさかったんだ。そのとおりに、何回かやったら『上達したな』って言われた」
「なんか思い出させたなら…」
「うぅん、三野瀬くんは違うもん。私も、三野瀬くんの事が、好き…なのかな、もっと知りたいし、こうして気持ちよくさせてあげたい、って思うの」
淡々と話す込山さん。でも、その言葉には強い気持ちを感じた。
込山さんの手が硬くなったモノを扱き続ける。
徐々にその水音が変わっていく。
向こう側にいる沖さんが、チラチラとこちらを気にしてくる。
俺はだんだん限界に近づいていく。
「あ、俺、そろそろ、イっちゃいそう」
込山さんは手の動きを緩めていく。
「あの、じゃあ、その、義理の父とは違って、一番最後まで、やる?」
込山さんは立ち上がり始めた。
「…あ。うん…いいの?」
「未奈美たちはそのためにセッティングしてくれたんでしょ?」
「うん、でも…」
「女は記憶を上書きしていくんだよ。三野瀬くん……や、龍希くんが初めての男の人で、私、嬉しい…」
「込山さん…」
そこで不意に唇が重なる。
唇が接したまま、込山さんの片方の腕が俺の後ろに回され、そして俺の体全体で込山さんの温もりを受け止めることになった。俺も込山さんの後ろに腕を回す。
「じゃあ、いくよ」
込山さんは俺の膨張した部分を掴んだ。暖かい感覚が次第にその先端に近づいてくる。そして、ちょっと湿った感覚がその先端に広がっていく。