ダメ男再生学園 69
「今朝一緒にシャワー浴びてたじゃん」
若菜がうろたえる沖さんににやにやしながら言う。
「あの、若菜、誤解するようなこと言わないで。私がシャワー浴びてる同じとき三野瀬君が来ただけ…」
「でも、龍希君のモノに興味津々だったね」
「そ、それは、それはっ……違っ……」
狼狽えながら首を左右にブンブン振って否定する沖さん。途中で俺と目が合ってしまい顔を真っ赤にしながらさらに否定。普段のキリッとしたリーダーシップのある委員長の姿はどこへ行ったといわんばかりの動揺っぷりに俺の方が困惑してしまった。
「み、三野瀬くん…」
「うん、何かな」
沖さん涙目。未奈美と若菜、さらに美咲までもがニヤニヤしながら見ている。ちょっと沖さんが可哀想に見えてきた。
「ふ、不束者ですが、よろしくお願いします……」
「まあ、そんな硬くなることでもないよ。こちらこそ、よろしく」
たった一日か二日で、俺はかなり自信を持って話せすようになってきたようだ。
そして、風呂の番が回ってきた。
俺が最初に脱衣室に入って、すぐ後に込山さんが入ってきた。
「沖さんは?」
「ちょっとしたら来るでしょ。さあ入ろ入ろ」
最初は恥ずかしそうにしていたけど、込山さんの方はどうやら吹っ切れたのか積極的になってきた。
互いに服を脱いで裸になり浴室に入る。
他の子に比べたら控えめな身体の込山さんだけど、それでも出るところはしっかり出てるし、女の子としては十分魅力的だ。
込山さんはタオルで下半身を隠しながら、浴室に入ったところで一旦立ち止まる。
「ねえ。未奈美とかとは、きのうどんなふうに一緒に入ってたの?」
「えっ、どんなふうに、って…」
どう答えたらいいだろう?
答えに詰まっていると、扉が開いた。