ダメ男再生学園 67
俺は、そのまま、美来さんの隣に寄り添っていた。そして、いつの間にか、眠りに落ちてしまっていた。
ふと気づくと、窓はカーテンが閉まって、すっかり暗くなったことを現していた。
「起きた?」
「ううん…今、何時くらい?」
「えっと…わ、19時過ぎて…」
結構な時間寝てたみたいだ。一気に目が覚めて現実に引き戻される。
「龍希ぃー、浅木さーん、晩御飯冷めちゃうよー」
ドアの向こうから未奈美の声がした。
…いや待て、アイツ、なぜ俺と美来さんが同じ部屋にいると知ってるんだ!?
吹き出した液はある程度乾いていて、ティッシュで拭く必要はなかった。俺は急いで服を着る…帰ってきてすぐにここに来たから制服を。
美来さんはTシャツを、多分その下には水着を、すでに着ていたので「先行ってるよ」と言って先にドアから出ていった。
俺も急いで服を着て美来さんの少し後に部屋を出て、下に降りた。
「ご飯温め直そうかなと思っていたんだ」
理沙さんは笑顔で待っていた。
奥の椅子には沖さん、込山さん、美咲と若菜が座って待っていた。俺の背後からはニヤニヤしながら未奈美がやってくる。
「多分大丈夫です」
美来さんがニコリと笑って理沙さんに言う。
彼女が人前で笑顔を見せたことはなかったような…沖さんが驚いたような顔をした。
「龍希君と、ヤッたの?」
未奈美が美来さんのすぐ後ろまで近づいてそう言った。
「うん、まあ、ね」
美来さんは前を向いたまま言う。
「「ええぇっ」」
一同、理沙さん以外声を上げる。
特に沖さん。