ダメ男再生学園 66
「美来さん…」
「龍希くん、もっと動いていいよ。私も、龍希くんが欲しいから」
「うん、じゃあ…」
互いに繋がった先をゆっくりと動かす。より深くを目指して。
美来さんの温もりを感じる。
「ああっ!龍希くんのがきてる、いい!すごくいい…!」
美来さんが歓喜の叫びをあげる。
俺はどんどん強く、速く美来さんの中を突く。
「大きなの、お腹の中…壊れちゃうかと思ったけど…そうじゃなかった…お腹の中、龍希くんが、動いてるんだ…」
美来さんはうわごとのようにそう言う。俺ももっともっと美来さんの中を突き続ける。
「ほんとの、セックスって…こんな…いいんだね…」
そう、望まない形で初体験を失った美来さんにはセックスの気持ちよさを知って欲しい。なんなら毎日でも俺が相手したっていい…というのはちょっと言い過ぎかもしれないが、今はただ美来さんに気持ち良くなってもらいたいという一心で突き続けていた。
「あっ、ああっ、も、もう、龍希くんっ」
「イキそうですか、美来さん」
「うぅ、うう…よく、わからないけど…なんか、すごくいい…」
結合しているところに温かい液体が吹き出されたような気がした。
俺はまだまだ突き続ける。
美来さんは目を閉じている。
窓の外からは、真っ赤な夕日が、俺達を照らしている。
しばらく突き続け、美来さんの中に熱い塊を放出しきったとわかったら、その身体をギュッと抱きしめ温もりを感じ続けた。
美来さんはしばらく嗚咽を漏らしていたが、スッと意識を落とし可愛い寝顔に変わった。
頬を一筋の涙が伝っていた。
「こんな俺でよかったのかな」
俺自身一度人生をあきらめかけた人間だ。美来さんの過去も、他人事には思えなかった。それこそ人生を終わらせたかったと思ったことがあったかもしれない。だからこそ、もっと繋がっていたいと思わせた。