ダメ男再生学園 49
俺は"大丈夫"と聞いていても今野さんの姿を探し、ブースから出てきた子…タオルを巻いている…に聞いてみたところ、先に戻っている、ということだった。
その子は入口とは反対のドアに消えた。見ると、体育の前に着替えた更衣室がそこのようだ。反対側から来たので気づかなかった。
「三野瀬君も、浴びたら」
榊さんの声に振り向くと、榊さんは下着姿になっていた。
「うん、そうする…」
榊さんの下着姿、直視できなかった。外見といい性格といい同性のような親近感を覚えるのに、身体は女の子のそれで、しかもすごい…
「ごめん、空きがない。三野瀬くんと一緒にでもいいかな」
「えっ」
シャワーを浴びようと思った瞬間、榊さんが後から入ってきた。
俺はもう、何も身につけていない。
扉に背を向けて立っているが、榊さんが入ってきて扉を閉めたことが分かった。
榊さんの体温を間近に感じる。
俺はシャワーのお湯を出して温度を調整した。
「先、浴びる?」
俺は後ろを向いたまま榊さんにシャワーを差し出す。振り返って、見たら、俺の下半身の部分は最大に膨れ上がってしまいそうだったから。いや、これまで見たものですでに最大に近くなっている…
「流してあげる」
榊さんは差し出したシャワーのお湯を俺の背中に優しくかけた。ちょうどいい温かさ。とても気持ちいい、のだけど、ドキドキ感がますます強くなる。
「ねぇ、三野瀬くん」
「な、何だ?」
「我慢しなくていいよ。そういう理由で遅れたのなら、別に誰も咎めたりはしないから」
榊さんはシャワーのお湯を当てながら俺に一歩近づいた。多分、胸の先端が、俺の背中に接した。一瞬、身震いする。
榊さんは、シャワーを流したままホルダーに付け、両手を俺の腰にそっと回した。
「ねえ…こっち…向いて」