ダメ男再生学園 39
だんだん目が覚めてくると、俺は裸のまま、ろくに液も拭かないで眠りについたことに気づいた。俺は思わずティッシュを探し、手に取った。しかし液は完全に乾いて固まって、あのとき膨らんでいた部分とその周りにこびりついていた。
「シャワー浴びる?」
「……いいのか?」
ってか、そもそも、シャワーって各部屋にあったっけ。
「いいよ。あの後浴びようと思ったけど龍希くん寝ちゃったし、私も起きてさっき入ったから。朝ごはんの時間もあるからチャチャっとね」
「すまんな」
ベッドからゆっくり身体を起こす。
いまさらながら若菜の方を見た……やっぱり薄着なんだな、お前。
若菜はそのままの服装で、タオルなどを持って廊下に出ようとしていた。
…やっぱり、各部屋にシャワーは無かった。
「あ、ちょっと待って」
俺は急ぎ、トランクスとズボンとアンダーシャツを着て若菜の後を追った。
やはり共用の浴室を使わないといけないみたいなのだが。
「朝使うのには順番とかないのか?」
「全員が使うわけじゃないからね」
若菜とて毎日使うことはない、と言う。それって今使う理由が……俺のせいみたいになってるような。
「今は誰もいないみたい」
さっきの「チャチャっとね」の言葉通りに若菜は速やかに脱いで脱衣所から浴室に入りシャワーを暖め始めた。
俺も続く。
それぞれシャワーを浴びていると、扉が開く音がした。
沖さんだ。
「おはよー、龍希君いたんだ」