ダメ男再生学園 111
再び大皿と取皿2つ。パスタだった。
「おいしそう…」
未来さんが顔を上げ、目を輝かす。
確かに美味しそうなパスタ。
未来さんは1つ目の取皿にパスタを盛り、俺に差し出した。
「ありがとう」
俺も取り皿にパスタを盛り付ける。相当な量取ったはずなんだけど、それ以上に理沙さんが作ったようで…
「みんないっぱい食べるんだよね」
「理沙さんの手料理が美味しいからですよ」
「ふふっ、ありがと」
美来さんは先にいただきますして食べていた。
とてもいい笑顔だ。こんな笑顔、ここに来てから初めて見たような。
俺達はやがて食べ終わり「ごちそう様でした」と言って、食器をキッチンへ運んだ。
そうして俺達は食堂から廊下に出る。
「おいしかったね」
未来さんからそんな言葉が出る。
「うん、おいしかった」
しばらく並んで歩く。
「今日は何してたの?」
「ここに来てから初めての週末だったから、未奈美に近所をいろいろ案内してもらって…」
「そう」
そんな話をしていると自分たちの部屋の前。
「来て」
美来さんが誘ってくる。
「…いいの?」
「もちろん」
未来さんは、部屋の扉を閉めるや否や、最初に来たときのように焦らすことはなく、Tシャツの下の水着を外して、そして上も一気に外していった。
何もつけていない未来さんが俺を抱きしめる。
「好き…」
「ああ、俺もだよ」
未来さんはそのまま俺の服も脱がせ始める。