ダメ男再生学園 108
「あぁんッ、もっと、もっとぉ!!」
理沙さんが俺を求め、さらに腰を動かす。
繋がった先の締め付けが増して、痛いくらいにきつい。
これでは長くは持たないと思った。
「理沙さんっ、俺っ」
「いいよっ、来てっ。中に来てっ!!一緒にいこッ!あああっ!!!」
ビュッ
ビュルルルルルッ、ドピュルルッ
理沙さんの身体がガクガクと震える。
熱い塊が一斉に解き放たれた。
「ああっ」
理沙さんはタイルの上にそのまま横たわっていった。
俺も、ちょっと疲れて、その流れに乗って理沙さんの隣に横たわった。
俺たちは、どちらからともなく、何度もキスした。
「龍希君…」
理沙さんが蕩けきった表情で俺を見上げる。
その顔は年上のお姉さんとは違う可愛らしさがあった。
「ホント、君にハマっちゃいそう」
「求められたら、俺はいつでも構いませんよ」
「ありがと…でも、私を特別扱いしなくても…龍希くんはみんなと仲良くしてあげてね」
どちらからともなく、手を握った。お互い、何も言わず、ぼんやり天井を見続ける。
理沙さんの方から、寝息が聞こえてきたような気がした。俺も、なんだか眠くなってきた。
……
ガラガラと、浴室の扉が開く音がして俺は目を覚ました。
意識がもうろうとしている…どのくらい眠っていたんだろう…
ふと、手の感覚を確かめる。握っていた理沙さんの手の感覚がない。理沙さんは、先に起きて立ち去ったのか…
もう少し意識が戻ってくると、バスタオルが何枚か俺の上にかかっているのが分かった。理沙さんがかけてくれたんだ
「理沙さん…」
こんなところで寝てしまって風邪なんかひいたらいけない、そんな理沙さんの優しい気遣いを感じた。
ゆっくり身体を起こして浴室を出る。理沙さんがかけてくれたバスタオルは入り口のカゴにたたんで置いた。
少しゆっくりしよう、そう思って俺は自分の部屋に戻る。ここに戻ってくるのが凄く前のことのように感じた。