ダメ男再生学園 106
浴室から出ようとすると、理沙さんから止められる。
「出ることないよ。せっかくだから、龍希くんも一緒に」
「いいんですか?」
「こういうこと、よくあるもの。それに、龍希くんと私だったら、こんな事で恥ずかしがる関係じゃないよね」
たしかに、さっき体を交わしたばかりの理沙さん。恥ずかしがる関係ではない。
でも、風呂に入るだけなのに、かなり大きくなってしまっているモノは、ちょっと恥ずかしい。
俺は、それを両手で隠した。でも、残念ながらそれで隠せる大きさではない。
「どうしたの?興奮しているの?」
「いや、ちょっと昼寝して、寝起きで。朝勃ち、ってあるじゃないですか」
理沙さんは俺に対して微笑む。
「若いっていいね。元気いっぱいなんだ」
「そういうわけでは…」
「龍希くんの、凄く良かったよ。私ハマっちゃうんじゃないかって思うくらい…ああ、思い出しちゃった」
理沙さんがこちらに身体を寄せる。
「私の友達にもさ、最初は幼馴染の男の人があまりに落ち込んでたのを慰めてあげるだけのつもりだったのに、ハマっちゃって本当に恋人同士になった娘がいるのよ。
龍希くんのこれにも、それだけの力があるのかもね」
クスっと笑って、理沙さんが言った。
冗談とも本気ともつかないけど、言われて悪い気はしない。
すぐ横まで寄せてきた理沙さんは、俺のモノを柔らかく握ってさすっている。
一瞬腰が引けそうになるけど、理沙さんが身体をもたれさせてきて、離してくれそうにない。
誰かが入ってくるかもしれない、そんな不安にも駆られるけど。
理沙さんの手の動きが、より如実に感じられてきて。
「龍希くんのことを、好きになっちゃいそう」
「それなら、嬉しいです」
すぐ傍に寄ってきた理沙さんが、顔を近づけてきた。
キスをねだるような感じで、可愛らしく見えた。