ダメ男再生学園 102
快晴のはずなのに、辺りは夜のように暗い感じだ。日の光が届かない場所。少しひんやりした風も感じた。
「だから、このへんには人もあんまり来ない」
未奈美は俺の方に身体を寄せてきた。
「みんなには内緒にしてね」
耳元で囁く未奈美。
「ここで龍希と、やってみたい…」
クスっと笑った未奈美は、イタズラ好きな子供のようでもあり、ひそかな愛を求める愛人のようでもあった。
一瞬だけ迷った龍希は、それでも頷いた。
「いいよ」
「嬉しい!」
未奈美は、答えを聞くと龍希に抱き着き、龍希も抱き返す。
そのまま、お互いの体をまさぐりあう。
「ふぅんっ…んくっ、んちゅっ…」
「…っ」
俺の唇に吸い付いて離さない未奈美。
なんだか今までにない積極的な未奈美に興奮を覚える。
「ぅあっ」
未奈美の手は俺の股間を弄ってくる。
腰が引けそうになるが未奈美がそれを許さない。
ちょっと風が吹いた。周りの常緑樹の葉が揺れる。
「…あ、誤解しないで。この暗い森が好きなんじゃなくて、さっきの明るい雑木林の雰囲気が好きなんだよ…でも、龍希くんのことの方がもっと好きなの抑えられないの!」
唇を一度離した未奈美は早口にそんなようなことを言って、再び俺の唇に戻った。
未奈美は俺の唇に軽く触れるだけでは止まらず、頬を両手で押さえて舌を差し込みさらに深いキスに移行させていく。
柔らかな未奈美の身体も押さえつけられて、こちらも興奮を押さえられなくなっていく。
未奈美の勢いに負けないように俺も未奈美の身体に手を伸ばす。