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宮廷魔法騎士団、奉仕中
官能リレー小説 - ハーレム

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宮廷魔法騎士団、奉仕中 6

カルドは頭の中で、整列していた凛々しく見えた女騎士たちが、そして参謀官エステルが部下の女騎士や侍女でお気に入りの相手とベットであんなことやこんなことをおたのしみになっているの光景を想像してしまった。
「どうしたのですか?」
カルドが耳まで真っ赤になって、ぼーっとしてしまっている顔を女王セラフレアがまじまじと見つめた。
「いや、その、欲求不満なときには自分で……」
つい油断してカルドが小声で言った。
「なんと、そんなもったいないことが許されると思っているのですか!」
女王セラフレアはカルドのズボンの股間のあたりもしっかり見ていた。勃起してふくらんだ股間を隠すように少しもじもじとしているカルドの様子も観察していた。
「こう見えても、わたくしは一度は子を授かったことのある身ですから、今、カルドの股間のものがどうなっているのかぐらいはわかります。なるほど、女性には興味はあるようですね」
女王セラフレアが立っているカルドに近づいて、すっと股間のあたりを撫で上げた。
「しかたありませんね。今宵だけは、カルドをわたくしがもてなしてさしあげるとしましょうか」
「ええっ、しかし、セラフレア様、あぁ……」
「わたくしでは不満なのですか?」
股間のあたりを撫で上げられ続け、目の前にはドレスの胸元からのぞく豊満な乳の谷間がある。カルドは気絶しそうなくらいくらくらとめまいがするほど興奮している。
極度の緊張と興奮が重なり、カルドの頭に血液が上がりすぎている。
女王セラフレアが唇を重ねようとした瞬間、カルドの意識が真っ白に飛んだ。
四肢から力が抜けてしまい、気絶してばったりと倒れてしまった。
「ああ、わたくしでは、まだやはり早すぎたのかしら、カルド、大丈夫ですか?」
肩をつかんでゆさぶられても、カルドは意識を失っていた。
再び女王セラフレアの私室へやってきた参謀官エステルは、気絶しているカルドの脈を取ったり、胸のあたりに耳をあて、鼓動を確認した。
「エステル、カルドの命に別状ないか?」
エステルが大きくため息をつくと、興奮しすぎて気絶しているだけであることを告げた。
かつて先代宰相にしてお婿様のときのように「心不全」ではないとわかり、青ざめていた女王セラフレアの表情が和らぐ。
(セラフレア様でも、我々と同じようにこれほど取り乱すことがあるとは)
エステルの胸の中にカルドへの羨望と嫉妬の思いがちくりと刺さる。エステルの女王セラフレアへの忠誠心は、宮廷の配下の者の誰よりも強く、腹心の配下である。
気絶したカルドを女王セラフレアとエステルで私室の奥にある寝室のベットに寝かせる。
エステルはカルドの心臓の上あたりに手をあて、魔力でカルドに治癒の魔法を施した。
「セラフレア様、翌朝にはすっかり疲労も回復して目をさますと思われます」
「御苦労様でした。エステル、もう下がってもよろしいですよ」
「御意」
一礼してエステルは女王セラフレアの私室から退室した。
エステルは王女アイーレの異母姉妹の一人で父親の愛情は知らず、騎士ではなく宮廷に仕える神官の娘である。母親譲りの治癒能力は他の女騎士たちにはない能力であった。
十歳の頃にエステルの母親が失踪し、宮廷に引き取られてからは、女王セラフレアを母親のように心の中で慕ってきた。
忠誠を誓った配下の一人としてエステルは甘えまいと自分を戒めてきた。
治癒能力を得意とするエステルは他の女騎士のように命がけの戦闘には参加できないが、参謀官として助言し、女騎士たちの治療を献身的に行ってきた。

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