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俺がお嬢様ハーレムの主になれた理由
官能リレー小説 - ハーレム

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俺がお嬢様ハーレムの主になれた理由 37

「そんな話はいいから、早く泳ぎましょうよ」
藍ちゃんに促され、みんなで泳ぐことにした。
まず、真梨子ちゃんと明日香ちゃんがプールの中へ入り、続いて藍ちゃんが入ろうとしたときだった。

「お久しぶりね!藍ちゃん」
藍ちゃんを呼び止める声がした。声のした方へ顔を向けると、1人のスク水姿の少女が立っていた。髪型はショートボブで、背は小柄な藍ちゃんより少し高い感じだった。
「こんにちは!」
藍ちゃんも挨拶を返した。

「その方はどなた?」
「今度…春桜学園の体育教師になられる橋本優さんよ」
「あら!その方が噂の…」
いったいどんな噂になっているんだ。

「藍ちゃん。この子は誰?」
俺は気になって尋ねた。
「私と同じ…高等部の3年生で、水泳部のエース…藤崎保奈美さんです」

へぇ、水泳部の…4人に負けず劣らずの美少女だな。

「ええと…よろしく」
「こちらこそ。こんなに早くお会いできるなんて」
駆け寄ってきて握手を求める彼女にこちらも手を差し伸べる。
女の子らしいしなやかな感じがした。近くで見るとスタイルがいいのもよくわかる。

俺たちも泳ぐため、プールに入った。

「水泳部の練習は午後1時からじゃない。ずい分熱心ね!」
「今の時間なら自由にのんびりと泳げるから。藍ちゃん、一緒に競争しない?」
「やだなあ!私が保奈美に勝てるわけないじゃない」
藍ちゃんと藤崎さんが仲よく話してる。

「私ね…藍ちゃんにはずっと水泳部にいてほしかった。中等部の1年の時に同じクラスになって…仲よくなって…一緒に水泳部に入って、藍ちゃんが一緒で楽しかったわ」
「でも私、保奈美と違って…水泳の才能なんて全然なかったし…」
「藍ちゃん…昔から厚沢さんたちと一緒で、仲よしの姉妹みたいで、見ていてうらやましかったわ」

2人が話してるところへ恵梨ちゃんが近寄って来た。
「藤崎さん、こんにちは!」
恵梨ちゃんが挨拶をした。

「厚沢さん、これから私と泳ぎで勝負してくれないかしら」
藤崎さんは険しい目付きで恵梨ちゃんを睨みながら言った。
「厚沢さん。私はね、私から藍ちゃんを奪った…藍ちゃんから水泳を奪ったあなたが許せないの」

…なんか穏やかじゃない空気になってきたぞ。
ただ俺はみんなの過去はまったく知らないから口出しなんてできないし、見守るしかないんだが…

「いいですよ」
恵梨ちゃんは柔らかな笑顔のまま言った。
「恵梨ちゃん!?」
藍ちゃんは止めようとするが、それよりも恵梨ちゃんの決意が強いようだ。

藍ちゃんも一緒に泳ぐと言い、3人で百メートルの距離を競うことになった。
他の女生徒たちはプールから上がり、彼女たちの勝負に注目する。

「どうしてこんなことになったんだい?」
俺は真梨子ちゃんや明日香ちゃんに事情を尋ねる。

「藍さんと藤崎さんは…中1の時からずっと同じクラスで、一緒に水泳部にいて、とても仲がよかったんです。恵梨ちゃんもそんな2人の仲を知ってたから、水泳部に留まるよう…藍さんに言ったんですけど…」
明日香ちゃんがそんな話をした。
「恵梨ちゃんが…新体操を諦めるよう言われた時、私たちも一緒にやめるって言ったんだけど、そのとき恵梨ちゃんは…自分の分まで頑張ってほしいって言って…」
真梨子ちゃんがしみじみと語る。

そんな話をしているうちにレースが始まった。
スタートの合図で3人が一斉に飛び込んだ。
3人とも見事な泳ぎでスイスイと進む。

トップでゴールしたのは藤崎さんだった。少し遅れて藍ちゃんがゴールし、最後に恵梨ちゃんがゴールした。
俺たちは3人の傍へ駆け寄った。

「やっぱり…水泳部のエースにはかないませんわ!」
恵梨ちゃんはさっぱりとした表情で言った。

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