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俺がお嬢様ハーレムの主になれた理由
官能リレー小説 - ハーレム

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俺がお嬢様ハーレムの主になれた理由 33

「ということは…その時の先生は…恵梨ちゃんのお父さんってわけなのか?」
「ええ。そうなんです」
俺の問いに恵梨ちゃんははっきりとうなずいた。

「決して抜け駆けすることなく、いつも4人一緒にお父様にぶつかっていったそうです」
恵梨ちゃんは俺に話してくれる。
「そうして、高等部卒業式の日に答を出す約束をして、卒業式終了の直後、お父様は他の3人も一緒の所でお母様に告白したそうです」

「それで、そのお父さんは今…何をしてるの?」
俺は気になって尋ねた。
「厚沢グループ会長のお祖父様の下で働いてます」
「ええっ!?だって、春桜学園の教師だったんじゃ…」
どういうことなのか、俺は気になって尋ねた。
「お母様は厚沢家の跡取り娘でしたから、お父様との結婚を許す条件として、教師を辞めて厚沢家の婿養子になることを求められたそうです」

「はあ…それも大変だったんだな…」
「まるで他人事ですね」
「いや…普通そうだろ」

確かに俺の今の状況はその恵梨ちゃんのお父さんと似ているけど、まさか俺がそれと同じ道を歩むなんて、とてもじゃないけど思えない。思いたくないかもしれない。

「…つまり、俺がこの中の誰かを選んだら、仕事は」
「それはちょっと考えさせてもらいます」
恵梨ちゃんは落ち着き払って言う。

何てこったい。恵梨ちゃんたち4人の中から誰か1人を選ぶことさえ自信がないのに、厚沢家の婿養子なんて、俺には荷が重過ぎる。

「俺がもし恵梨ちゃんと結ばれるとなると…厚沢家の婿養子にならなきゃいけない。つまり将来…お祖父さんやお父さんの跡を継いで厚沢グループをしょってかなきゃならないわけか?」
「はい。そういうことになると思います」
恵梨ちゃんは静かに答える。

「お父さんは、その条件をすんなりと受けたのかい?」
「相当悩まれたそうですけど、お母様との誓いを守るために、迷いを一切振り切って厚沢家に入ったと聞いてます」
恵梨ちゃんからそう聞かされ、俺は感心した。
「恵梨ちゃんのお父さんは大した人だな!俺に真似できるかな?」
俺はその時、すっかり弱気になっていた。

「優さん、そんなことは後にして、今は春桜の先生になることを考えましょうよ」
明日香ちゃんがそう言った。
「そうですね。明日はみんなで学園に行きましょう。優さんにとってはこれから職場になる所ですし」
恵梨ちゃんのその提案に、他の3人も賛成した。そして、明日はみんなで学園に行くこととなった。

そうだな。明日香ちゃんの言うように、取りあえず、今は春桜学園の体育教師となって、この子たちと一緒に生きることを考えよう。

「今は夏休み中だけど、運動部の練習で来る子も結構いるから」
真梨子ちゃんがそんなことを言う。

「ねえ、優さん。春桜学園では体育の先生になるそうだけど、テニスはできるかしら?」
藍ちゃんが尋ねてきた。
「ああ。大学のテニスサークルでやってたぐらいかな」
俺はそう答えた。
「実は私たち、4人ともテニス部員なの」
藍ちゃんがそう言った。
「明日はテニス部の練習があるんですけど、優さん…よろしければ…私たちとお手合わせ願いませんか?」
恵梨ちゃんがそんなことを俺に言う。

「ああ…いいけど。あまり上手くないから、相手になるかどうかわからないけど」
「そんなことないですよ」
「優さんと一緒にできれば私たちも嬉しいですから」

「そうか、ありがとう」
話はすんなりと決まった。
のぼせる前に露天風呂から上がり更衣室に行くと人数分の浴衣が用意されている。
まるで温泉旅館のようだ…や、旅館でもここまでのサービスはないな。

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