俺がお嬢様ハーレムの主になれた理由 25
「優さん。先生になったら、この家から学園に通いませんか?」
恵梨ちゃんがそんなことを言い出した。
「そうね。そうしましょうよ」
「ここで…みんなと一緒に暮らしましょうよ」
真梨子ちゃんや明日香ちゃんも言う。
「いや。それはまずいんじゃ……。男性教師が女子生徒たちと一つ屋根の下に暮らすってのは問題だろう」
「大丈夫ですよ。お祖母様やお母さんが許してくれますから」
「でもなあ……」
俺としては、学園の近くにある適当なアパートかマンションを借りて、そこから通うことを考えていた。
結局、そのことは後でまた話し合うこととした。
「ちょっとお先に失礼します。呼ばれたら食堂にいらしてください」
そう言って、恵梨ちゃんたちが部屋を出て行った。
十数分後、俺は呼ばれて食堂へ向かった。
食堂のドアを開けて、驚かされた。
「いらっしゃいませえー!御主人様」
恵梨ちゃんたち4人が一斉にそう言って俺を出迎えた。彼女たちのそのスタイルは、濃い青のミニのメイド服に白のニーハイソックスと、秋葉原などにあるメイド喫茶のメイド嬢と同様のものだった。
「いかがですか?優さん」
恵梨ちゃんが俺に声を掛ける。
「このメイド服、去年…学園祭でメイド喫茶をやる際に用意したものなんですよ」
真梨子ちゃんがそう説明した。
「すごいね。みんな良く似合ってて可愛いよ」
学園祭でメイド喫茶か、きっと4人以外にも可愛い女の子がたくさんいることだろう。
「ご主人様、向こうの席にお座りください」
藍ちゃんは俺の背中を押して促す。
次々にサプライズをもたらす可愛い彼女たちに俺も自然と頬がつり上がるのがわかってしまう。
既にテーブルには様々な料理が5人分並んでいる。
「ありがとう。君たちも席に着きなよ。みんなで一緒に食べよう」
そして、恵梨ちゃんが俺の右隣に、藍ちゃんが左隣に座った。正面に真梨子ちゃんと明日香ちゃんが座る。
「優さん、どうぞ」
恵梨ちゃんがそう言って、俺が手に取ったグラスにビールをついでくれた。そのビールを飲みながら食事をする。
「優さん、はい。今度は私のをどうぞ」
そう言って、藍ちゃんが2杯目のビールをついでくれた。
「私もつぎます」
「私にもつがせてください」
向かい側に座っていた真梨子ちゃんと明日香ちゃんも、席を離れて俺の側にやって来て、グラスにビールを注ぐ。結局、俺は4人から1杯ずつ酌を受けた。
一通り食事も済み、俺はほろ酔い気分だった。そんなところへ、唇に何かが当たったような感触がした。
『恵梨ちゃん!?』
気がついたら、恵梨ちゃんの唇が俺の唇と重り合っていた。
恵梨ちゃんは何も言わず俺の目を見て微笑む。
その顔がほのかに赤く染まっていた。
「恵梨ちゃん、大胆だな」
「私だって」
何に火をつけられたかわからないけど、明日香ちゃんが頬にキスしてくる。
食事は美味しく、全部頂いた。
時計を見ると結構いい時間になっている。
「優さん、お風呂にしましょうか。ここには天然の温泉があるんですよ」