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俺がお嬢様ハーレムの主になれた理由
官能リレー小説 - ハーレム

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俺がお嬢様ハーレムの主になれた理由 22

恵梨ちゃんは困ったような、戸惑ったような笑顔ながら藍ちゃんの言葉を否定しなかった。

…いや、その対象が俺なわけがないだろ。

「優さんなら誰とご一緒になってもお似合いですよね」
「…恵梨ちゃん、それはどういうことで」
「私たちは誰となってもお祝いしますからね」
真梨子ちゃんは笑顔で言う。

「なあ、俺は此処に何しに来たんだっけ?」
「え?どうしたんですか?」
「ウチの学園に就職しに来たんじゃないんですか?」
「いや、そのつもりだけどさ。何だかさっきから不穏な気配が漂ってきたんだけど?」
「不穏?」
「婿がどうとか、俺なら誰と一緒になっても似合うとか、誰とでもお祝いするとか……ねえ恵梨ちゃん、いや、君達4人とも俺の事をどんな説明したのさ?」
「えっと、秘密です」
恵梨ちゃんの言葉に残りの3人が頷く。
「益々嫌な予感がするんだけど。逃げようかな?」
そう俺が呟くと4人が俺にしがみついてきた。
「駄目です」
「今更何をいってるんですか?」
「男性なら腹を括ってください」
「優さん、頑張って下さい」
結局俺は今更逃げる事も出来ずに恵梨ちゃんの祖母である学園長との昼食の時を迎えるのだった。

「ええと、初めまして…橋本優といいます…」
「こちらこそ。春桜学園の理事長の厚沢恵美子です。素敵な方で嬉しいわ」

厚沢家は若作りの家系なのだろうか。
今目の前にいる理事長、とても孫がいるような歳に見えない。
恵美子さんは恵梨ちゃんの母親、恵子さんはむしろ恵梨ちゃんの姉という雰囲気だ。

「孫がお世話になったと聞いてね」
「いえ、大したことじゃないんです…ホントに」

お世話になったのは寧ろコッチなのだ。精神的にも肉体的にもな。
ただ、大した事じゃ無いという表現は正しく無いだろう。寧ろ大それた事と言っていい。
何しろ現在無職の俺が春桜学園に通うような御嬢様を1人でも分不相応なのに4人も手を出した等となれば、例え向こうからのお誘いだったとしても本当に洒落にならない。
俺は目の前の御婦人が俺に対してどのような認識なのかが分からず内心ビビりまくっている。俺がマンガやアニメのキャラなら冷や汗が滝の様にダラダラと流れていただろう。

緊張で目の前の恵美子さんが何を話しているかもわからない中、テーブルにスッとジュースの入ったグラスが差し出される。
その方向を見ると明日香ちゃんがニコニコと微笑んでいるではないか。

「…!!」
今度は不意に背中をさすられる。
その方向には真梨子ちゃん…どうやら他の人には見えていないようだ。
リラックスしろ、ということか。

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