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孕ませ退魔士
官能リレー小説 - ハーレム

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孕ませ退魔士 7


「あなたは私を泣かせないために退魔士になった。
 でも今はそれだけじゃダメ。
 私も、あなたも・・・そして周囲も幸福にするために、退魔士を続けなさい・・・♪」

子供を諭すように語るセシリアはとても美しく。
カミナは生涯彼女のことを大事にしようと、改めて心に誓うのだった。
まずその手始めにと。
カミナは甘露あふれるセシリアの胸に手を伸ばす。
普通、この流れでこんなことをするなんてゲスの所業と言われても仕方ないだろう。
そもそも彼のキャラに合ってない。
だがカミナは退魔士で、セシリアはその妻。
いくら彼の思考が一般人のそれに近いとは言え、その根本は世間一般のものとは大きく異なる。
いつ悪魔に討たれて果てるともしれない身の上。
ならばこそ、大事な妻をとことん愛する。
そんなカミナだから、理解している。
聖母のように優しく自分を抱きしめているセシリアが、発情しまいと必死の思いでガマンしていることを。
だと言うのに、当の彼女は。

「・・・ダメよ、カミナ」

とその豊満な乳房に重ねられた手をすげなく外してしまう。
身体のほうはもっと触ってとばかりに魅惑の甘露を吹き出させているのに。

「今夜、あなたの愛が必要なのは私じゃなくて、あのコたち。
 私はそれが終わるまで、ずっと待ってるわ」
「・・・姉ちゃん」

セシリア、ではなく姉と呼んだカミナは思わず嘆息する。
今の彼女は妻ではなく、姉だ。
こうなった以上、セシリアはテコでも不埒なマネを許さないだろう。
ホントはガマンしていることさえ苦しいだろうに・・・。
カミナにできることはたとえ形だけでも『わかった』と言って、その場を後にすることだけだった。
もっとも、セシリアの苦しみは早々に解決することになる。
なぜなら彼女のアドバイスを受けた3人が、ゆっくり、静かに。
だが確実にカミナのもとへ忍びつつあったのだから。


ところ変わって、東朋学園武道館館。
綾瀬千尋は明かりもつけず、武道館の中央で1人瞑想していた。
今宵、自分はカミナの元に夜這いし、子を授かる。
そう思うだけでどうにかなってしまいそうになる心と身体を落ち着かせるために、ここにやってきたのだ。
期待していたほど、効果があったわけではなさそうだったが。
ただでさえ発育著しい肉体は、カミナにかわいがられることでさらに艶やかさが増し。
2つの果実は道着に収まりきらず、サラシでどうにかこぼれ出るのを防いでいる状態。
腰のほうは下のアバラを2本抜いたのかと思えるくらいにくびれているのが丸わかりだ。
これだけでも十分けしからんと言うのに、動いてもいない身体はうっすらと汗を帯び。
頬はわずかに紅潮して。呼吸は浅く乱れ。サラシからは魅惑に果実の頂がハッキリ視認できるほどに硬くしこっている。
本末転倒ここに極まれりと言わんばかりの体である。
千尋は原泉のごとくあふれ出る邪念に耐えかねたのか、カッと目を見開くと、近くに置いてあった刀を手に取って抜刀。
何もない空間を幾度となく切りつけた。

「フッ!ハッ!ヤアッ!!タアッ!!セヤアッ!!」

たったそれだけのことなのに。
彼女の身体からは大量の汗が流れ。
まるで何時間も動き続けていたかのごとく、激しく呼吸が乱れていた。
邪念に満ちた状態では、自慢の抜刀術も鈍りに鈍ってしまうということか。
千尋は自らの未熟さを呪う一方、この火照りを鎮める方法は1つしかないと改めて理解した。

「カミナ、先生・・・」

愛する彼の子供を孕むこと。
それが自分の火照りを鎮める唯一の方法。
場合によってはこの火照りはもっとひどくなるかもしれない。
それこそ自分自身を焼き尽くしてしまうほどに。
でもそれでもかまわないと千尋は思った。
もう自分の心も身体もカミナのもの。彼のためなら死ぬことすら惜しくはない。
それほどまでに彼女の想いは強く止められないものとなっていた。

―――待って、いてください。先生。

千尋はかろうじて聞き取れるほどの声でそうつぶやくと、刀をその場に放り捨て、その場で自慰を開始した。
今すぐやらなければ、気が狂いそうだったから。

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