PiPi's World 投稿小説

孕ませ退魔士
官能リレー小説 - ハーレム

の最初へ
 -1
 1
の最後へ

孕ませ退魔士 1

深夜、とある公園。
「はぁッ!!」
短い気合いと共に放たれる銀の一閃。迷いのないそれは、確実に目標の首を斬り落すはずだった。
だが、結果は何もない空間を切り裂くのみに終わってしまう。
「チッ。すばしっこい・・・」
必殺になりえた一撃を外され、舌打ちしたのは一人の女子高生。長い黒髪をポニーテイルでまとめた美少女だ。
整った顔に凛とした表情、シミ一つなし肌、深海を思わせる瞳はやや鋭いく――その風貌は、まさに「サムライガール」と言っても過言ではないだろう。
しかし、その体つきはまったくの正反対。
女子高生らしからぬ豊満なモデルスタイル。出ている所は出ていて、引っ込んでいる所は引っ込んでいる。
現に制服を着ているにも関わらず、上着を限界まで押し上げているのはたわわに実った二つの果実。

綾瀬千尋(あやせちひろ)、東朋学園(とうほうがくえん)二年にして生徒会長。そして、この町にはびこる“淫魔”を討つ退魔士の一人だ。

「先輩、援護しますッ」
何処か幼さを残す声が千尋の後ろからすると、淫魔を取り囲むように陣図が描かれる。
魔を封じ込める結界だ。
この空間内では淫魔の力は削がれるし、何より脱出は困難である。
見る者が見れば、これは極めて高度な陣図であることが分かるだろう。並みの術者であれば、数時間に及ぶ詠唱の果てにようやく構築できる代物だ。
 
陣図を作り出したのは、後ろへ隠れるようにしている少女。
くりくりっとした瞳の愛らしい娘だ。
その幼い顔立ちと背丈は小学生と言っても通じてしまうだろう。だが、その胸だけは立派に自己主張している。
彼女の名前は八神奈緒(やがみ・なお)。
千尋同様に退魔士であり、東朋学園生徒会の書記を務めている。
「千尋ちゃん、早い所終らせましょう?」
戦いの場にふさわしくないおっとりとした声で千尋に、もう1人の少女が微笑みかける。
彼女の名は春野鈴花(はるの・すずか)。言うまでも無く彼女も退魔士であり、千尋を陰ひなたに支える学園の副会長だ。
ゆるやかにウェーブを作る長髪は千尋と対照的だが、柔らかそうな豊乳は千尋以上だ。
そして、鈴花の持つ能力はいわゆる生命を操る超能力。
淫魔に干渉することこそできないが、人間の肉体ならある程度自由に操ることが出来る。
この力を持ってすればそう、たとえば淫魔と戦う退魔士の戦闘能力を向上させることなどたやすいことだ。
鈴花が千尋の背中に手をやると、千尋の身体が光に包まれる。
そして千尋は目にも留まらぬ速さで動くと淫魔を次々と斬り伏せていく。
それは瞬きする間も無い程の速さ・・・
しかし、一匹の淫魔が結界から抜け出し、千尋と同じぐらいの速さでそこから離れようとする。

「逃がさない!!」

叫んだ千尋が追いかけると淫魔は暗黒の玉のようなものを複数千尋に投げる。
それは剣で斬ると分裂し、更に千尋を狙おうとした。

「あんっ!、うっとおしい!!」

そうしてる間に逃げる淫魔。
だがその逃げた方には、1人の青年が立っていた。

「まだまだですね、千尋くん」

微笑む笑顔で女を惚れさせるような美青年。
背の高さは175cmぐらいと平均的だが、圧倒されるぐらいの漆黒の髪をした美青年だった。

彼は牧師の黒い長衣に首からはロザリオ。
聖職者のようである。

そして彼は向かってくる淫魔に向けて銃を構える。
それは普通の銃とは違った特異な形だった。

SNSでこの小説を紹介

ハーレムの他のリレー小説

こちらから小説を探す