僕は決して強くはないから 9
紫乃は優しい笑顔を浮かべたまま、そう言った。
それは聞こえはいいかもしれない、僕のためを思ってくれているのかもしれない。だけどどこかおかしいと思ってしまう。
経験がないからあくまでイメージしかないけど、セックスというのはお互いが気持ちよくなって満足するもの…だと思っている。
紫乃の言ったことを鵜呑みにしたら僕だけ満足すればいい、ということになってしまう…
「それは、どうかと思っちゃうけど…」
「若様は深く気にせずに」
「いや…僕も、できる限り頑張る…みんなが満足できるように…」
何より、こんな僕に初めて会って数時間もしないのにこんなに献身的にしてくれる2人なのだ。
僕だってずっとこのままでいるわけにもいかないだろう。
それに、支えてくれる人がいるからこそ強く成長できるんだとも思った…
「若様のお心遣い、感謝します」
「ですが、ご無理はなさらぬよう…われわれが誠心誠意尽くします」
紫乃も明日香も優しい言葉を繰り返す。
「若様…」
明日香が豊満な乳房を僕の顔面に寄せる。
「んむぅっ」
その迫力と圧力に押しつぶされそうになる。
顔を突っ込んだら窒息しそうな気がする。
「若様の好きにしてください。それが明日香の望みでございます」
「いいの?」
僕の問いにも明日香は黙って頷いた。
それならば、と僕は明日香のおっぱいに舌を這わせ、舐めたり、唇で吸い付いたりしてみる。
そうすると明日香は甘い吐息を漏らす。
元気で活発そうな顔が、セクシーな女の顔になっていく。
「明日香のおっぱい好きだよ」
「気に入って貰えて嬉しいです・・・」
後ろから紫乃も僕を包むように抱きしめてくれる。
お湯の暖かさと二人の献身に、僕は自然と涙を流しながら暫くそうしていたのだ。
そしてお風呂から上がると、二人の母親の美幸と慶子が待っていた。
おっとりしたお母さん的な美幸としっかりと働き者そうな慶子。
親子だけにそれぞれ似ている。
「若様、失礼します」
そう言った二人はタオルで僕の身体を拭き、傷口に薬を塗っていく。
真新しい傷跡はちょっとまだ染みるけど、二人の手つきの優しさで殆ど気にならなかった。
その後、身体にベビーパウダーを慶子が塗ってくれる。
そこで美幸の方が着物の襟元を大きく開いておっぱいを露わにした。
すごく大きなおっぱいは紫乃以上。
乳輪とかも大きくて色もちょっと濃い。
そのおっぱいを僕の目の前に美幸は持ってきた。
「若様、お吸いくださいませ」
そう言われて僕が乳首に吸い付いてみると、口の中に液体が広がってくる。
驚いて美幸を見ると、彼女は微笑みながら僕の頭を撫でてきた。
「若様に飲んで頂こうと、お屋形様と病院で出るようにしてもらったのですよ」
ああ、そう言えば病院がどうとかこうとか言ってたっけ・・・
そんな事をぼんやり考えながらも、僕は美幸の乳首から口が離せなくなっていた。
「娘達は出産経験が無いもので出ませんが・・・私達はたっぷり出ますので、若様が飲みたい時はいつでもどうぞ」
慶子がそんな風に言いながら僕の着替えを用意していた。