PiPi's World 投稿小説

僕は決して強くはないから
官能リレー小説 - ハーレム

の最初へ
 1
 3
の最後へ

僕は決して強くはないから 3

「ならば、麻衣が仇を討つのを待っていればいい。なにも、悠樹が直接命を奪いに行く必要はない。子飼いの探偵がいてな、非道な輩のリストができている。生徒であろうと教師であろうとただでは済まない。この町で悠樹に同情する声は大きい。きっと手を打ってくれるだろう」
「期待してます。絶縁も一方的だったので、気が済みません」
「それより、学校はどうする?私立がいい?それとも公立か?もう行くたくなければ、通信か定時で替え玉を用意させよう」
「七海ちゃんと同じ所じゃだめですか?」
「何も問題ない。きちんと手を打っておこう。あそこは私の息がかかっている」
おばさんはそう言うと襖の方を見る。

「では、入ってくるがいい」

おばさんの声で和服を着た二人の美少女が部屋に入ってきた。

「お初にお目にかかります若様、私は斎藤紫乃です」
「若様、始めまして・・・緒方明日香です」

紫乃と言う美少女は優等生っぽい印象。
明日香って子はスポーツやってそうな活発な感じだ。

「この者達はわが家の家臣の家柄・・・つまり悠樹の臣下だ」

臣下って言葉に驚いてしまった。
母さんからは何も聞かなかったけど、この家は一体どんな家なんだろう・・・

「幸い紫乃と明日香は七海と同じ学校で悠樹と同い年だ・・・身の回りの世話から学校まで全て二人に世話させるとよい」

そして二人にもこう言う。

「紫乃、明日香、悠樹に仕え奉公せよ・・・そして、命をかけて守護せよ」
「「はい、お屋形さま」」

時代劇みたいな口調で二人が返事した。

屋敷の人は『奥様』って呼んでたから、立場の違いなのかもしれない。

そして、それだけ言うとおばさんは僕をギュッと抱き締めてきた。
おばさんの方が大きいから足が浮きそうになるけど、大きな胸が柔らかくて気持ちよかった。

「悠樹にこの柳瀬家の全てを渡してあげる・・・勿論、それだけじゃない・・・柳瀬家の全ての力を使って守ってあげる・・・ここは何もかも全部悠樹のものだよ」

僕を見ながら嬉しそうな表情をするおばさん。
そう言えば母さんはあの男に怯えるばかりで笑顔を見た事なんて殆どなかった。
モデルみたいに綺麗って言われる母さんだけど、おばさんの方が綺麗で優しくて魅力的に見えた。
それにずっと『お母さん』らしい笑顔だった。

「すまなかったね・・・もっと早く分かっていれば辛い思いさせなかったのに・・・あの子を見誤っていた・・・」

あの子って母さんの事だろう。
姉妹なんだけど複雑な関係みたいだ。

「もちろんあの子だってただでは終わらないはず…きっちり事を済ませれば、ここに戻ってくるかもしれない」
「ありがとう、おばさん…僕、ここでなら絶対にうまくやっていけるから…」

おばさんは僕から身を離し笑顔で見つめた。
凛々しい顔も、優しい顔も、何もかも魅力的だった。

「おばさん、でもいいけど…私にも紗枝という名前があるのは忘れないでね」
「紗枝…さん」

「今日はせっかく来てくれたのだから、ゆっくり過ごすといいわ…紫乃、明日香、2人で悠樹にこのお屋敷を案内してあげなさい」
「はい」
「畏まりました」

「では、若様」
「失礼します」

そう言った紫乃ちゃんが僕の荷物を持ち、明日香ちゃんが僕をヒョイと抱き上げる。
まるで重さなんて無いような感じで、僕はお姫様抱っこされてしまったのだ。

「わわっ?!、明日香ちゃん重くないの?!」
「明日香と呼び捨ててください・・・これでも米俵を担げますし、若様は高貴なお生まれなのでお軽いです」

米俵を担ぐとか・・・
大きく柔らかい胸が当たって興奮しそうになりながら、僕は彼女を見る。
スポーツしてそうな元気少女で、七海ちゃんに負けないぐらいの美少女だ。
そして明日香ちゃんじゃなくて明日香は、175cmぐらいの身長なので担ぐぐらい逞しいのかもしれない。

「明日香は、ただガサツなだけです・・・若様、明日香が粗相したら容赦無く叱ってください」

横から紫乃がそう言ったら、明日香が目を剥いた。

「うるさいよ紫乃!、尻と乳しか取り柄の無い女のくせに!!」
「なんですって!、この筋肉女っ!!」

いきなりヒートアップした二人に僕は慌てて割って入る。

「お願いやめて!、二人とも魅力的だしっ!!」
「「す、すいません・・・」」

SNSでこの小説を紹介

ハーレムの他のリレー小説

こちらから小説を探す