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僕は決して強くはないから
官能リレー小説 - ハーレム

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僕は決して強くはないから 2

だから七海ちゃんに言われて落ち込みはしたものの、気分的には諦めていた部分もあった。
成長して美少女になり、胸もものすごく膨らんでいる七海ちゃんは、僕よりやや背が高いし白い肌をしてるけど健康的なエネルギーに満ち溢れてる。
多分と言うより間違いなく、僕は彼女にも腕力で負けるだろう。

「じゃあ、ここからはちょっとバスで長いけど・・・おばさんの家に案内するわ!」
「おばさん?・・・」

親戚付き合いが少ないせいか、ちょっと誰の事かわからなかった。

「ええ、悠くんのお母さんのお姉さんの家・・・私達は『ご本家さん』って呼んでるわ・・・私の家も隣なのよ」
「そうなんだ・・・」

と言う事は、お母さんの実家って事なのかもしれない。
かなり遠方だったのと母方の祖父母が死んでた関係で、実は僕がここに来るのは始めただったのだ。

「じゃあいきましょ!」

そう言って七海ちゃんは僕の手を取って引っ張る。
彼女にとって僕はあの時の『弟くん』なんだろうなぁと、なんとなく思いながら駅前のバスの前まで引っ張られて行ったのだった。

駅前の小さなバス停で待っていたバスは僕らが乗り込むとすぐにドアを閉めて走り出す。
田舎なだけに電車もバスもそう本数がないだろうに、いいタイミングだったんだなと思いながら僕は七海ちゃんと空いている座席に腰を下ろす。

バスは次第に海から離れ、緩やかな山道へと差し掛かる。

すれ違う車は時折1,2台、道端を歩く人、たまに家から姿を現す人が数人。
そこで僕はそれがちょっとおかしいことに気づく。

…ここに来てから、男の人の姿を見ていない
車窓から確認できた人、今乗ってるバスの運転手さんも、みんな女の人だ。

「悠くん、どうかした?」
「い、いや、ちょっとね…」

「コミュニティバスよ。ご本家の会社に委託されてるの」

バスは均一運賃でお得だそうだけど、なぜか僕は降りる時にお金は払わずに済んだ。
歓迎してくれているのか優しい。

「私の家はこっちだから」
「おばさんの家はそっちのお屋敷よ」

僕はバス停から見える和風の大きな家の門を潜る。

「ぼっちゃま!なんとお早い…」
「隣の子が案内してくれて、バスで来ました」
「七海ちゃんね」
「おばさんに挨拶したいんだけど…」
「奥様は病院から戻られてようやく具合が…」
「病気なの?」
「ぼっちゃま、大したことはありません。奥様は広間に…」

門をくぐるといかにも家政婦っぽい人いて、いろいろしゃべってると更に奥女中っぽい人が来て広い玄関から奥に通してくれる。
「今日からお世話に…」
「よく来たな。今日から悠樹はこの一族の長男だ。本家はな、この田舎町で一番力を持っている。ただの農家でなくて安心したか?」
「旦那さんは?」
「旦那ではない、ただの婿だ。街で社長ごっこをさせている。悠樹が本家の正当な跡継ぎだ。悪いようにはしない」
「どのくらいすごいんですか?」
「男だけの学校で辛い思いをしたそうだな。今日ここに来るまでに何人の男と会った?」
「まさか、そこまで…」

バスの運転手も女性だったのはおばさんが裏から手を回したみたいだ。

「狭いコミニティだ。造作も無いことだ。せっかく新しい生活の場で、初日から不愉快なものを見たくないと思ってな。それにしても、麻衣の子だけあって整った顔で美しい」
「そんな、おばさんの方が…」
「ここでは、私が母親代わりだからな。負けてはいけないと、少しいじったのだ」

おばさんは母さんより堂々としていて、すみれ色の着物は両肩を出していてセクシーな着こなしで、何より美人だ。髪も長いしスタイルもいいから、どこにメスを入れたのかわからない。

「母さんも此処に来ますか?」
「無理を言うな。麻衣は腹を痛めて産んだはずの悠樹につらい思いをさせたけじめを付けさねばならん。自分で選んだ男だろうと、裁判なりをして勝たねば許さん。実の妹であっても、母親としての勤めをおろそかにするような女に甘い顔は出来ない。なら聞くが、父親を許せるか?」
「嫌です」

おばさんは厳しいと思ったけど、未成年の僕には何も出来ないので母さんに抗議してもらうしかない。母さんのほうが家の格が上なのに、遠慮しすぎたから父が増長したのだ。

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