PiPi's World 投稿小説

僕は決して強くはないから
官能リレー小説 - ハーレム

の最初へ
 10
 12
の最後へ

僕は決して強くはないから 12

まずは叔母さんに認められるようになろう。ここでうまくやっていけると示せばいい。紺野への復讐も彼女の影響力なくしてはありえない。
七海ちゃんのいる学校への転校することになったけど、試験は形だけだったみたいだ。
紫乃や明日香と一緒に登校すると、校門には校長だけでなく教育長や議員とか偉い人がいて歓迎してくれた。正直おじさんや老人との握手はいいものでないと知らされる。
当然のように紫乃や明日香と同じクラスで男女比では女子のほうが多い。
家来や親戚がいても友達も作る必要がある。僕はこの地元で重要な地位につくのだから人脈は必要だ。それに、人の面倒も見れるようにならなければならない。
「若様、学級委員長の藤田有里恵です。わからないことがあれば何でもお尋ねください」
「岩崎由香、保健委員よ。保健室に行きたい時は理由を用意してあるから、何時でも言ってね」
「菅原栞理と申します。風紀委員を仰せつかっている者です。御曹司に於かれましては、ご着衣はどうかお心のままに」
席につくと、役付の生徒が挨拶に来る。紫乃や明日香の目もあるせいかそれぞれ丁寧で、各自の性格を反映させた自己紹介と僕を柳瀬家の嫡子であることを強く意識し、自らの権限で便宜をはかると宣言している。きっと、普段よりも女子力を上げていそうだ。
「みんな、優しそうだね。安心したよ。よろしくね」
この学校は幼稚園から大学までの一貫校で、理事長は紗枝ママ(僕が養子になったので)みたい。
つまり柳瀬家の関係者が大半を占める柳瀬家の学校のようだ。

そして通ってるのは一族や仕える者の子供たち。
それに町で関連企業に務める者の子供たちや町の有力者。
有力者達も柳瀬家の身内か旧家臣達らしい。

つまり男子達でも僕に危害を加える者はいないし、彼ら彼女らはこの学校で伴侶を見つけたり見合いしたりして結婚し、柳瀬家を支える部下となるらしいから、余計に僕に危害を加えるなんて発想もないんだろう。
何人かの男子と話すと、むしろ僕を支えたいと言う感じだったぐらいだ。

「岩崎由香、菅原栞理は町住まいですが柳瀬家に忠実です・・・藤田有里恵は母親と共にお屋敷に勤めています」

紫乃がそう説明してくれる。
委員長って言った有里恵はお屋敷で見た事がある真面目そうな美人だ。

僕はホッとしながらそう言う。
クラスを見渡すと、何人かはお屋敷で見た顔が混じっている。


そう話していると担任の先生が現れた。
僕はその先生を見てびっくりしたが、彼女は微笑んで僕に言う。

「柳瀬悠樹君、お久しぶりね・・・私が担任の倉持瑞穂よ」

変わったばかりの柳瀬姓で僕を呼ぶその人は・・・
七海ちゃんのお姉さんの瑞穂さんだった。
あの時の面影と殆ど変わらない綺麗なお姉さんだった。
姓が変わってるから結婚したのかもしれない。

「みずねぇ?!」
「そうよ、覚えてくれてたのね」

嬉しそうに笑って僕に顔を近づけるみずねぇだったけど、凄く大きなおっぱいも迫ってきて、思わず僕は慌ててしまった。

「ここにいるのは、貴方に忠実な子達ばかりよ・・・将来貴方を支えてくれるのだから、それに相応しい人になるのよ」

みずねぇは僕に優しくそう言うが、内容は優しくない。
みんな男女関わらず優秀そう・・・
こんな僕が相応しくなれるんだろうか・・・

女子よりも小柄で体力も女子並みの僕。
この中に混じっても一番小さいのではないかという危機感が沸く。
学力に関しては向こうでも上の方だったけど、あっちじゃそれだけでは認めてもらえない…もちろんあの人にも。
前途は多難、そう思った。

「若様、そんな難しいお顔なさらないでください」
隣の席に座る女の子がそう声をかけてくれる。
背格好を見ると僕と同程度くらい…少し幼げな顔立ち。

しかし彼女は明らかに周りの子とは雰囲気が違った。
瞳の色は綺麗なブルー、それでいて日本語は流暢。
田舎の狭いコミュニティでは僕よりも浮いていそうな感じさえする。

SNSでこの小説を紹介

ハーレムの他のリレー小説

こちらから小説を探す