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◇◇◇ 淫蕩聖伝 ◇◇◇
官能リレー小説 - ハーレム

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◇◇◇ 淫蕩聖伝 ◇◇◇ 8

望も後に続いた。

そこは村の公会堂らしかった。
中には剣、弓、槍などの武器、それに盾、鎧などの防具が大量に保管されていた。
「な、何でこんな村にこんな武具が…!?」
「今どき農村だって有事に備えてこの程度の軍備ぐらい整えてるさ…こんなご時世だもんな」
「え?…今って何か治安悪いの…?」
「ノゾム…お前、本っ当に何も知らないんだなぁ…!」
ディオナは呆れて望の顔を覗き込んだ。
「うぅ〜ん…とぼけた演技してるって訳でも無さそうだし…異世界から来たってのもちょっと納得だぜ…」
「…お!信じてくれたのか?」
「ああ…確かにお前は“違う世界”の住人らしい…」
「…あれ?それ何か引っ掛かる言い方というか…イントネーションというか…」
「良いから武器を選べよ」
「解ったよ」

望は言われた通り武具を装備していった。
素材は何だか良く判らないが金属製の胸甲、両腕には手甲を着け、靴も長距離移動・戦闘に適したロングブーツに履き換え、最後に腰から剣を下げた。
それによって望はいかにも旅の剣士というか冒険者らしい外見となる。
まあ外見だけで中身が伴っているのかどうかは疑問だが…。

「おぉ、結構“様”になってるじゃないかぁ〜」
「そ、そうかなぁ…へへ」
ディオナに誉められ望も悪い気はしない。
だが…
「…それはそうと、これ、何故か全く収まらないんだけど…」
そう言って自分の股間を指差す望…そのペ○スは未だにギンギンに勃起したままである。
「あぁ、そりゃあしょうがないよ」
ディオナによるとリリスの儀式の参加者は男女共に麻薬性のある植物の汁を油に混ぜた物を性器に塗りたくるらしい。
それによって異様な興奮状態を作り出すのだという。
恐らく村の女達と何度もヤっている内に望のペ○スにもそれが染み込んだのだろう。
(そ…それで何発出しても平気だったのかぁ…)
急に精力絶倫になった理由…望は妙に納得した。
「…しっかし鎧って結構重いんだなぁ」
「それぐらいは我慢しな。ミスリルの鎧なんかだと丈夫で軽いが、一般人には手の届かない代物だからなぁ」
「みす…りる…?」
聞き慣れない言葉に首を傾げる望。
それにしても全裸で異世界に飛ばされて来た時には一体どうなる事かと思ったものだが、これでようやく人心地の付いた望であった。

夜の森を移動するのは危険だという事で二人は無人となった村で夜明けを待つ事にした。
「…しかし村の中とはいえ、こう人が居なくなっちゃあ森の中と変わらないからな…」
そう言うとディオナは懐から何やら綺麗な石を取り出し、それを使って地面に何やら六芒星の図案のような物を描き始めた。
「…何してるんだ?」
「…ん?こいつは結界石っていってな、この石で魔法陣を描いてその中心にこの石を置けば石の魔力で結界が張られてモンスターや盗賊が中に入れなくなるんだ…よし、完成だ」
だが彼女が魔法陣を描き終えて中心に石を置くと石は粉々に砕けてしまった。
「お、おい!砕けたぞ…!?」
「これは一回しか使えない消耗品なんだよ。だが私らみたく魔法の使えない人間にとっちゃあ旅の必需品だな」
「なるほど…(ま、とりあえず安心してゆっくり休めるって訳だ…)」
望は今日一日の間に起こった出来事を思い出してみた。
朝、いつもの淫夢で夢精して妹に馬鹿にされ、そのあと散歩に行った神社でサキュバスに出会ってまさかの童貞喪失…それから処女のワルキューレとヤって異世界へ…で着いた先では豚の化け物がいて逃げた先の村では乱交パーティー…
…と思っていたら手入れがあって皆捕まって…殺された人もいた…それで何とか逃げ切ってディオナと出会って……
(はあぁ〜…俺これからどうなるんだろうなぁ…?)
まさに予想外に次ぐ予想外の展開の連続…明日という日は自分に一体どんな運命を用意しているんだろうか…そんな事を思いながら望は眠りへと落ちていったのであった…。

 * * *

翌朝…

 チュン チュン

「…んん…もう朝かぁ?……………………って、しまったあぁぁーっ!!!!」
起きがけに絶叫する望、よもやまた夢精でもしたというのだろうか?
「ふぁ〜あ…何だよぉ朝っぱらからうるせえなぁ…」
その叫びで彼の隣に横になっていたディオナも目を覚ました。
(チクショウ!!!これ確実にディオナとヤる流れだったじゃん!!?何フツーに寝ちゃってんの俺ぇ!!?)
望はエロチャンスをみすみす逃すという官能小説の主人公にあるまじき大失態を犯した。
恐らく一日の内にあまりにも色々ありすぎて疲れていたのだろう。
「い…今ならまだ間に合う!ディ、ディオナぁ〜!!」
「…くっつくんじゃねえ!!」
「ぐふぅ…っ!!?」
失態を取り戻すべく(欲望のため)ディオナに抱き付いた望であったが、その代償は顔面に思いっきり蹴りを入れられるという悲惨な物であった。
「私はなぁ…物凄い低血圧で寝起きが悪いんだぁ!!頭に良く叩き込んどけぇ!!」
「うぅ…わ、わがりまじだぁ…」
鼻血が出た鼻を押さえながら何とか起き上がる望。
「チッ…」
ディオナは舌打ちすると枕元に置いてあった弓矢を手に取り、そんな彼に向けて構えた。
「うわああぁぁぁぁーーーっ!!!?ディ、ディオナさぁん!!?まさかそこまでお怒りとはぁ…!!?すいませんすいませんすいませんすいませんごめんなさい二度としません本当マジで金輪際一切このような真似は天地神明イエスブッダムハンマドお天道様に誓っていたしませんから殺さないでえぇぇ!!!!」
「…ふんっ!!!!」
必死に謝る望…だがディオナは非情にも矢を放つ…

 ビュンッ!!!!

…しかし矢は望の頬をかすめて彼の後ろの茂みの中に飛んで行った。
「ぐああぁぁぁっ!!!?」
直後、茂みの中から上がる悲鳴。
「…!!?」
望は訳も解らず目を白黒させる。

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