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◇◇◇ 淫蕩聖伝 ◇◇◇
官能リレー小説 - ハーレム

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◇◇◇ 淫蕩聖伝 ◇◇◇ 4

戦乙女は女悪魔の誘いを一蹴した。
一方、望は状況がサッパリ飲み込めない。
(ま…魔王だぁ…!?一体何の話だよ!?…ていうか“イカイノヒカリ”って何なんだマジで!?なんか俺、知らん所で超重要な存在になってるっぽい!?)
戦乙女の右手が不意に、まばゆい光を放った。
その光が収まると彼女の手には一本の黄金の矛が握られていた。
「戯れ言を…!貴様ら魔の軍勢に膝を屈するぐらいならば、自ら命を絶って果てた方が百倍マシだ!」
戦乙女は矛を構えて女悪魔に向ける。
「フッ…その日が来るのも、そう遠くはないわよ…」
すると女悪魔の背後の空間が裂けた。
裂けて出来た穴の向こうには、何だか訳の解らない物が渦巻いているのが見える。
「まて!逃げる気か!?」
「当たり前でしょう。どこの世界にワルキューレとタイマン張り合う淫魔がいるもんですか。じゃあねぇ〜♪」
女悪魔が裂け目の中に身を投じると、あっという間に穴は塞がった。
「クソッ!逃げられてしまった…」
「……」
悔しがる戦乙女を望はポカーンと見ているしか無かった。
(…これ…俺、帰って良いのかなぁ…?)
そんな事を思っていると戦乙女が振り向いて言った。
「おい、そこの少年」
「は…はい…!」
「今すぐこの場から移動するぞ。所在を知られた今、いつまでも留まっていては危険だ」
「移動するって…一体どこに…?」
「“アトランティア”へ連れて行く」
「アトランタ!?アメリカの?」
「違う、アトランティアだ。この世界とは次元が少しずれた所にある。この世界とは異なる歴史を辿った、もう一つの地球だ…」
「えぇぇ!?困りますよぉ!俺このあと学校行かなきゃいけないんだからぁ!…次の定期考査で赤点だと、マジで進級できないかもだし……」
「ここにいれば魔の軍勢が君を殺しにやって来る。そうなれば事はアトランティアだけでは済まない。こちらの世界も危機にさらされるのだ。二つの世界が危機に際しているという時に進級などどうでも良いではないか」
「うぅ〜…!!」
いきなりそんな事を言われて『あ、そうですか。わかりました。じゃあ異世界に連れてってください』などとすんなり言える人間が、果たして世の中にどれほどいるだろうか?
別に今の日常が嫌で嫌で、この世界に絶望している訳という訳でもないのに…。
だが望には選択の余地など与えられていなかった。
「モタモタしてはいられない!もう行くぞ!」
そう言うと戦乙女は望の手を掴んだ。
次の瞬間、二人の体はまばゆい光に包まれて…そして掻き消すように消えた。

 * * *

「…ここは…?」
気が付くと望は“白い空間”の中に立っていた。
いや“立っていた”というよりは“浮かんでいた”と言った方が正しい。
地に足の付いている感覚が無いからだ。
どちらが上とも下ともつかず遥か彼方にまで延々と広がる“白い闇の中”とでも言うべきか…。
いや、自分の体だけはハッキリと見えるので“闇”というのもおかしい。
白い“無”の空間だ。
「フゥ…とりあえずここならば敵に知られる事もあるまい。ひとまず安心して良いぞ」
声のした方を見ると戦乙女の姿があった。
「ここがその異世界なんですか?ずいぶん何も無い世界ですね…」
「いや、ここは私が一時的に作り出した空間だ。無限に広がっているように見えるが、実はそんなに広くないしな…それにあまり長くも持たない」
「あぁ…あくまでも一時的な避難場所って訳ね…てゆうか俺OKした訳じゃなかったのに…!!」
「ではこれから君が行く世界について簡単に説明しておこう…」
「うわぁ、無視だよ…」
望は色々と言ってやりたい事が山ほどあったが、とりあえず今は戦乙女の話を聞く事にした。
「では説明しよう。アトランティアとは………………あ、もう時間がヤバいな…」
「早っ!!?」
「私の力不足のため、この空間を維持していられない。済まん。アトランティアに関しては…行けばわかる…とだけ言っておこう」
「そんな無責任な!」
「餞別代わりと言ってはなんだが、君に私の“神力”を少しだけ分け与えてやろう。それで死なないよう頑張ってくれ」
「あ…あなたの力を!?どうやって!?」
「…そ…それは…だな…」
…と、戦乙女は突然ポッと頬を赤く染めて目を逸らした。
「…?」
望は訳が解らない。
「…し…神力の伝授は…その…せ…性器同士を…結合させる事により……つまり…交合…平たく言えば…男女の交わり…によって…」
「…あ、セックスですか!」
「はっきり言うな!」
戦乙女は顔を真っ赤にして怒鳴りつけると、パチンと指を鳴らした。
その瞬間、望の衣服と戦乙女の鎧兜が全て消えて、二人は全裸になった。
(おぉ…!!鎧で判らなかったけど…この人もかなりのナイスバディじゃないかぁ…!)
戦乙女の裸体を前に望は興奮した。
淫魔のように肉感的で巨乳巨尻という事はないが、全てが均整の取れた見事なバランス…まさに見とれるような美しさだ。
乳房は掌に微妙に余る大きさだろうか…。
「あ…あまりジロジロ見るものではない!ワ…ワルキューレといえど私とて女なのだぞ!」
「はい!あなたは素晴らしいまでに女です!」
望のペ○スは再びビンビンに勃起していた。
皮が剥けて僅かに覗くその先端からは白濁液がダラダラと溢れている。
実は先程サキュバスとの合体を強制的に解かれた直後、彼は空間に向かって射精していたのだった。
「…で、どうすれば良いですか!?」
「ど…どうもこうもあるか!事務的にサッサと終わらせろ!時間も無いしな!」
戦乙女は望に背を向けて形の良い尻を突き出した。

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