爆乳戦隊おっぱいジャー! 8
愛子の手に巻き付けられているパイブレスが揺れ動き、敵である乳魔が出現したことを示す合図だ、俺は頷き軽く唇にキスをする。
「ああ、頼むぜ愛子!あんな奴らに好き勝手させるなよ!」
「うん、それじゃあね!転送っ!」
ワープスイッチを押して愛子はそのまま基地に向かったようだ、俺は今朝の訓練と今し方の激しいセックスで、母乳をあまり吸う間もなく出撃されたためか一気に疲労が溜まり、そのまま湯船に沈みながらも愛子の無事を祈っているしかなかった。
俺達が出来るのは乳魔力の中和と回復くらいだ、戦闘の手助けは出来ないが、今は愛子達を信じて闘いをこちらが見守るしかない。
「負けるんじゃないぞ、愛子…」
浴槽のモニターを眺めて俺は愛子の無事を祈ることにした。
「情熱の爆乳!爆乳レッド!」
転送されスーツに着替えた愛子が名乗りをあげ、ポーズを決める、たゆんたゆんと5人の爆乳が揺れ動き、その背後からは立派な乳房型の煙が上がる…ここは北関東岩舟山…ではない、民衆を巻き込まないために移動した採石場だ。
「爆乳戦隊おっぱいジャー!」
五人の声が響きわたる中、愛子は先陣を切る、愛子はああ見えて切り込み隊長な側面を持っているからだ。
「てりゃ〜っっ!さあ、来なさい乳魔っ!負けないんだからぁっ!」
「ニューマッ!ニューマッ!」
次々に乳魔の下級戦闘員、ナイチッチが武器である槍を盾と合わせて構えるが、愛子にそんなものは通用しない。
「装着!パイクラッシャー!」
愛子の愛用武器はパイスラッシャーを改造したドリル型の武器、パイクラッシャーだ、下級戦闘員の武装などなんのそので盾を砕き、槍を弾いてパイクラッシャーで敵を貫きながら先頭を走り、ついに怪人にたどり着く。
「観念しなさいベビミルク!赤ん坊用のミルク缶に夜泣きを促す成分をたくさん投与するなんて許さないわ!」
「ベビベビ〜!こうすればより少子化が進んで誰も子供を作りたがらなくなるベビ!邪魔はさせないベビッ!」
ほ乳瓶型の怪人が叫び、ミサイルのような小型ほ乳瓶で攻撃を仕掛けるが、そんなものは爆乳レッドには通じない。
「食らえっ!必殺!乳・破・斬!」
背後に巨大なおっぱいが浮かぶと同時に、愛子はパイクラッシャーを構え、まるでランスを突き出すようにして怪人を貫いた。
「べ、ベビ〜〜ッ!!」
偽物の母乳は本物の母乳には叶わない、そう言い切るかのように一瞬にして怪人をパイクラッシャーが貫き通し、ほ乳瓶のような怪人の身体はあっさりと砕け散った。
「お、おのれ〜っ!おっぱいジャー許すまじっ、怨みはらさでおくべきか〜っっ!アビランケン!ソワキャソワキャ!ケーンッ!!」
ちょうど石切場の上にそびえ立つ崖の頂上で叫んでいるのは乳魔側の幹部クラスの狐耳ロリ少女のタマモだ。
狐耳や巫女服からのぞくふさふさの尻尾、さらに幼さ故のパンチラはポイントが高いが油断は出来ない呪力を持っている敵だ、その証拠に怪しげな呪文を唱えたタマモはそのまま乳魔の魂を乗り移らせた人形を燃やし、様式美的に巨大化させていく。
「ベ〜ビ〜!こうなったら大人も子供もペッチャンコにしてやるベ〜ビ〜!!」
「仕方ないわね!みんな行くよ!エマージェンシー、バクニュウオー!カモン」
いつもの愛子とは別人だな…俺は愛子の激しい戦いぶりを見る度にそう感じている、そして愛子の声に合わせ、全員がパイブレスのスイッチを押すとともに、男らしいシャウトあふれる歌声が響きわたり、次々にマシンが基地から飛んでくる。
「乗り込むわよ!フォーメーション、クラッシャー!」
マシンは次々に合体し、愛子のマシンを中心にしたフォーメーション、バクニュウオークラッシャーへと変形する。
「そんなもん怖くないベビ〜っ!食らえ!溶解ミルクシャワ〜〜〜ッッ!!」
巨大ロボットの出現にもめげずに乳魔は立ち向かうが、愛子のこう言うときの怒りは特に激しいモノがある。
「負けないわ!眠りを妨害されてマタニティーブルーになったお母さんたちの痛みに比べれば、こんなのに負けたらっ、女が廃る〜っっ!!」
バクニュウオークラッシャーは武器であるドリルを傘のように広げ、発射された溶解ミルクを次々に押し返し、乳魔に浴びせ返していく。
「ギャアアアッ!止めてベビ、溶けちゃうベビッ!」
「食らえっ!必殺…ボインボインクラーッシュ!!」
「ベビイイイイイイッ!!!」
そのまま武器のドリルはドロドロになった乳魔を打ち砕き、爆散するとともに乳魔力も浄化されていく。